ブログ

2025.05.16

拡大床を使い始めた方へ

拡大床を使い始めた方へ 〜違和感や痛みはなぜ起こる?〜

愛彩デンタルクリニック

矯正治療の一つである「拡大床(かくだいしょう)」は、顎の骨を広げることで歯がきれいに並ぶスペースを確保する装置です。主にお子さまに用いられることが多い治療法ですが、成人の方にも使用されることがあります。

当院では、多くの患者さまが拡大床を装着されています。その中でよくいただくご相談が「装着時の違和感」や「痛み」についてです。今回は、そうした不快感がなぜ起きるのか、そしてどのように対処すれば良いのかをわかりやすくご説明いたします。

  1. 装着初日は違和感があって当然

拡大床を初めて装着したとき、多くの方が「何かが口の中にある感じ」「話しづらい」「よだれが増える」といった違和感を覚えます。これは装置が舌の動きや口腔内のスペースに干渉するために起こる自然な反応です。

通常、12週間ほどで口が装置の存在に慣れ、徐々に違和感は軽減していきます。

  1. 痛みの原因は「骨の移動」

拡大床の中心にあるネジを回すと、少しずつ顎の骨が広がります。この「骨を動かす」力が加わることで、一時的に痛みや圧迫感を覚えることがあります。特にネジを回した直後や、初期の数日間は軽い痛みを伴うことがありますが、これも通常は一時的なものです。

歯が浮いたような感覚や、噛みにくさを感じる場合もありますが、骨や歯が移動している証拠と考えてください。

  1. 痛みが強い場合は我慢せず相談を

ただし、強い痛みや装置が頬・歯茎に食い込んでいるような場合は、装置が合っていなかったり、使い方に問題があることも考えられます。そういった場合には、無理をせず、すぐに当院へご連絡ください。調整を行うことで、症状が改善することがあります。

  1. 違和感を減らすためにできること

・最初は短時間から装着を始め、徐々に慣れていく
・発音練習をする(音読など)ことで舌の動きをスムーズに
・口腔内を清潔に保ち、装置も毎日洗浄する

小さなことの積み重ねが、慣れる近道になります。

 

拡大床は、成長期の骨の力をうまく利用した、とても効果的な矯正装置です。最初の違和感や痛みがあっても、少しずつ慣れていくことで確実に成果が出てきます。心配なことがあれば、いつでも愛彩デンタルクリニックへご相談ください。

AIチャットに質問
TOP
055-269-5135 055-269-5136 WEB予約
月~日 9時30分~13時/14時30分~18時30分