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2025.01.18

歯がガタガタだとどうなる?

叢生(そうせい)について知っておきたいこと

歯並びの乱れ(ガタガタした歯並び)は、当院にいらっしゃる患者様でも多くの方が抱える悩みの一つです。専門的には「叢生(そうせい)」と言われています。本日は、叢生の原因、影響、そして治療法についてご説明します。

叢生とは?

叢生とは、歯が重なり合ったり、斜めに生えていたりする状態を指します。これは、歯が正常な位置に並ぶためのスペースが不足しているために起こります。見た目の問題だけではなく、口腔内の健康、更には全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。

叢生の原因

叢生の原因は、遺伝的要因と環境要因の2つがあります。

  1. 遺伝的要因: 両親から受け継ぐ顎の形や歯の大きさが影響します。例えば、顎が小さい場合や歯が大きい場合、歯がきちんと並ぶスペースが不足し、叢生が生じることがあります。
  2. 環境要因: 幼少期の習慣や外的要因も叢生の原因となります。指しゃぶり、舌の癖、長期間の哺乳瓶使用、口呼吸などが挙げられます。
    舌の癖や口呼吸に関しては、お口まわりの筋肉を正しく使えるように練習する小児予防矯正という治療があり、当院でも実施しております。

叢生の影響

叢生は、見た目の問題だけでなく、以下のような健康問題を引き起こすことがあります。

  1. 咀嚼機能の低下: 歯が正しく噛み合わないため、食べ物を効果的に噛むことが難しくなり、消化不良や栄養吸収の問題が発生することがあります。
  2. 歯磨きの難しさ: 歯が重なり合っているため、歯ブラシが届きにくく、プラークや歯石が溜まりやすくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  3. 歯の寿命が短くなる: ガタガタした歯並びだと、強く当たっている歯と、ほとんど力のかからない歯があり、一部の歯に大きな負担がかかってしまうことが多いです。体重と同じくらいの大きな力が歯にはかかるため、何十年と使い続けることで、歯を失う原因となることがあります。

叢生の治療法

叢生の治療は、症状の程度や年齢によって異なりますが、以下の方法が一般的です。

  1. ワイヤー矯正: 固定式の矯正装置を使用して歯並びや噛み合わせを正す方法です。ブラケットや透明なアライナーを用いることで、歯を徐々に動かして整えます。
  2. アライナー矯正: 透明なマウスピースを使用して治療を行います。ワイヤー矯正よりも痛みや煩わしさが少なく、見た目も立ちづらいため、当院で人気の治療方法です。
  3. 拡大床: 叢生の原因のうち、環境要因に対してアプローチできる治療方法です。顎の成長を促すことで顎を大きくし、歯が並ぶスペースを作ります。顎の成長が止まる前に行う必要があるため、顎の成長が止まる前の子どものみ可能な治療となります。

まとめ

叢生は、見た目だけでなく、咀嚼機能や口腔健康にも大きな影響を与えます。早期に診断し、適切な治療を受けることで、健康的な口腔環境と美しい笑顔を手に入れることができます。歯並びや噛み合わせに不安がある場合は、ぜひ当院にご相談ください。一緒に適切な治療法を見つけ、素敵な笑顔で毎日を送りましょう。

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