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もう歯周病で歯を失わないために ― 最新光線治療“ブルーラジカル”の魅力

もう歯周病で歯を失わないために ― 最新光線治療“ブルーラジカル”の魅力

「気づいたら歯がグラグラしてきた」「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」――。
こうした症状の多くは、歯周病が原因です。実は歯周病は、日本人が歯を失う原因の第一位といわれています。むし歯で歯を失う方よりも、歯周病で歯を失う方のほうが圧倒的に多いのです。

しかし近年、この歯周病の治療に大きな進歩が生まれました。従来の「歯を削る」「歯ぐきを切る」などの外科的な処置だけではなく、**光と薬剤を組み合わせた“ブルーラジカル光線治療”**という新しい方法が登場してきたのです。

今回は、歯周病で歯を失いたくないと考えている方に向けて、この最新治療の魅力をわかりやすくご紹介します。

歯周病とは?なぜ歯を失うのか

歯周病は、歯を支える土台である「歯ぐき」と「骨」に炎症が起こり、徐々に壊れていく病気です。
初期の段階では、歯ぐきが腫れる、出血する程度ですが、進行すると歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

怖いのは、痛みがあまりないまま進行するという点です。気づいたときにはかなり進行しており、抜歯を選ばざるを得ないケースも少なくありません。

従来の治療の限界

これまでの歯周病治療は、主に以下のような方法でした。

  • 歯石や細菌のかたまり(プラーク)を器具で取り除く「スケーリング」
  • 歯ぐきを切り開いて奥深くに入り込んだ汚れを除去する外科的手術
  • 抗菌薬の投与

これらも有効ですが、歯周病菌を完全に取り除くことは難しいという課題がありました。特に歯ぐきの奥深くや歯周ポケットの中などは、器具が届きにくく、細菌が残って再発してしまうことも少なくありませんでした。

ブルーラジカル光線治療とは?

そこで注目されているのが、ブルーラジカル光線治療です。
これは、専用の薬剤と青色の特殊な光を組み合わせることで、歯周病菌を強力に殺菌する最新の治療法です。

仕組みはとてもシンプル。

  1. 歯周ポケット内に光感受性の薬剤を入れる
  2. そこに青色の光(ブルーライト)を当てる
  3. 光と薬剤の反応で「ラジカル」という活性酸素が発生し、歯周病菌を破壊する

この方法は、細菌だけをピンポイントで攻撃できるのが大きな特長です。周囲の健康な組織を傷つけることなく、細菌を減らせるのです。

ブルーラジカル治療の魅力

ブルーラジカル治療が注目されている理由は、従来の治療では難しかった部分を補えるからです。

  1. 歯を残す可能性が高まる

これまで「抜歯しかない」と言われていたような歯でも、ブルーラジカル治療を併用することで、保存できる可能性が広がっています。歯周病菌を効果的に減らすことで、歯を支える組織の破壊を防ぎ、自分の歯を守る時間を延ばせるのです。

  1. 痛みや不快感が少ない

外科手術のように歯ぐきを大きく切る必要がないため、患者さんの負担が少なく、治療後の痛みや腫れも抑えられます

  1. 抗生物質に頼らない

歯周病菌に対して抗菌薬を使うと、耐性菌が生まれるリスクがあります。しかしブルーラジカル治療は光と薬剤の反応で菌を殺すため、薬剤耐性の心配がほとんどありません

  1. 予防にも効果的

歯周病が進行してからだけでなく、早期の段階やメンテナンスにも活用できるのがポイントです。定期的に行うことで、再発防止や口腔内の環境改善にもつながります。

ブルーラジカル治療は誰におすすめ?

特に以下のような方には大きなメリットがあります。

  • 歯周病を繰り返してしまう方
  • 抜歯を避けたい方
  • 外科的な手術には抵抗がある方
  • 抗生物質をあまり使いたくない方
  • 将来の健康のために「できるだけ自分の歯を残したい」と考えている方

歯周病予防と合わせて取り入れたい習慣

もちろん、ブルーラジカル治療を受けたからといって、それだけで一生安心というわけではありません。大切なのは、日常の予防習慣と組み合わせることです。

  • 毎日の歯磨きを丁寧に行う
  • 定期的に歯科でクリーニングを受ける
  • 食生活に気をつける(砂糖や柔らかい食品ばかりに偏らない)
  • 禁煙する(タバコは歯周病を悪化させます)

これらを意識することで、治療効果が長持ちし、再発を防ぐことができます。

まとめ

歯周病は放っておくと歯を失ってしまう怖い病気です。しかし最新のブルーラジカル光線治療を取り入れることで、従来では難しかった「歯を残す治療」が現実のものになりつつあります。

「もう歯周病で歯を失いたくない」
「できるだけ自分の歯で長く噛みたい」

そんな方にとって、ブルーラジカル治療は強い味方となるはずです。
気になる方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。