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フルマウスインプラント

インプラントオーバーデンチャー

当院ではマグネットを使用したインプラントオーバーデンチャーをお勧めしています。 インプラントオーバーデンチャーは、残存歯やインプラントを用いて入れ歯を覆い被せる治療法の一種で、単にオーバーデンチャーとも呼ばれます。一般的な入れ歯が粘膜で噛む力を支えるのに対し、インプラントオーバーデンチャーは歯やインプラントが支えとなり、そのため全体の安定性が向上し、強力な噛む力を発揮することが特徴です。
インプラントオーバーデンチャーは、総入れ歯や部分入れ歯の両方に適用可能な汎用性の高い治療法であり、構造がシンプルで修理も比較的難しくありません。

当院のフルマウスインプラントについて

フルマウスインプラントは、特定の数か所にインプラントを埋め込み、全ての歯をサポートする治療法です。これにより、ブリッジや入れ歯を安定させます。疑問に思われるのは、なぜフルマウスインプラントが全入れ歯よりも優れているのかということでしょう。
通常の入れ歯は、インプラントと比べてしっかりと噛むことが難しく、これが食事に制約をもたらすことがあります。
一方で、フルマウスインプラントはしっかりと噛むことが可能であり、それによって食事を満足に楽しむことができます。

ALL ON 6

全ての歯を失った状態の顎において、片顎に6本のインプラントを埋め込み、これによって連結した12本の人工歯をサポートする治療法があります。埋め込まれたインプラントに確実に固定された人工歯は、見た目が自然であり、かつ自身の歯のような確かな噛み心地を提供します。
この治療法は、わずかな本数のインプラントで行えるため、手術時の体への負担が軽減され、治療費用も抑えられる利点があります。
ALL ON 6は、入れ歯とは異なり、床部分が存在しません。入れ歯はあごを覆う床部分があるため、食感や食べ物の温感を感じにくく、食事を楽しむことが難しい場合があります。さらに、噛む力も天然の歯と比べて弱くなりがちです。一方で、ALL ON 6の治療法では、天然の歯とほぼ同じ噛む力が得られ、あごを覆わないため触感や温感がしっかりと伝わります。

インプラント治療におけるリスク

歯肉退縮

前歯で多く見られますが、インプラントを挿入する部分の歯茎に近い骨が薄い場合、インプラント手術後に時間が経つと歯茎が後退することがあります。

細菌による感染

インプラントが細菌に感染することがあります。軽度の感染の場合、症状はインプラント周囲の腫れにとどまりますが、深刻な感染が発生すると、骨髄炎と呼ばれる骨の炎症や、蜂窩織炎として知られる状態が生じ、進行すると腫れが顔だけでなく首まで及ぶことがあります。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、歯周病に感染した状態で、言い換えれば、インプラントにおける歯周病です。ただし、天然歯に比べてインプラントは炎症に対する抵抗力が低いため、一度細菌感染が発生すると骨吸収が急速に進みます。自覚症状が軽いため、気づいた時には既に進行していることが多く、定期的なメンテナンスによる感染予防が非常に重要です。

インプラント上部構造の破折

上部構造が破損したり割れたりすることがあり、これは噛み合せの力が強すぎる場合に起こることがあります。上部構造が損傷した場合、修理が必要で、これには上部構造を外して修復するプロセスが含まれます。修理が難しい場合は、新しい上部構造を製作し直すことも検討されます。

インプラントが骨から離れてしまう

インプラント治療は、インプラント体が骨と結合してしっかりと固定されることによって、天然歯と同じように食べ物を噛むことができる治療法です。従って、インプラント体が骨と適切に結合しない場合は、深刻な問題が生じる可能性があります。たとえば、インプラントに不安定感が生じ、食べ物を噛むことが難しくなったり、インプラントが抜け落ちるといったトラブルが発生する可能性があります。 このトラブルの一因として挙げられるのが、ドリルによるオーバーヒートです。ドリルによるオーバーヒートとは、インプラント体を埋め込むために行われる骨に穴を開ける際に、ドリルが高温になり、その結果として骨が損傷する現象です。この骨の損傷が原因となり、インプラント体とあごの骨が適切に結合しにくくなる可能性があります。