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加齢とともに歯がボロボロになる理由とその予防策

加齢とともに歯がボロボロになる理由とその予防策

~歳を重ねても健康な歯を保つために~

こんにちは、愛彩デンタルクリニックです。
本日は、「年齢とともに歯が悪くなってきた」「昔より歯がもろくなった気がする」と感じておられる方に向けて、加齢によるお口の変化とその予防策について詳しくお話しいたします。

「歯が悪くなるのは年齢のせいだから仕方ない」と諦めていませんか?
実は、加齢そのものが直接的に歯をダメにするわけではありません
適切なケアと習慣を続けることで、80代・90代でも自分の歯で美味しく食事を楽しむことは十分に可能です。

本記事を通して、「加齢と歯の関係」を正しく理解し、健康な歯を長く守るヒントを見つけていただければ幸いです。

年齢とともに歯がボロボロになる主な理由

年齢を重ねるにつれて、歯やお口の環境にはさまざまな変化が起こります。以下は、歯がもろくなったり、抜けてしまう主な原因です。

  1. 歯ぐき(歯周組織)の衰え

加齢により、歯を支える骨や歯ぐきが弱くなっていきます。
特に注意したいのが歯周病です。歯周病は進行がゆっくりで気づきにくいですが、進行すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯が抜けてしまいます。

日本人が歯を失う最大の原因は「虫歯」ではなく「歯周病」であり、40代以降からリスクが一気に高まります。

  1. 唾液の分泌量が減る

年齢とともに唾液の量が減ると、口の中の自浄作用が低下します。
その結果、細菌が増えやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口臭や粘つきも感じやすくなります。

  1. 歯の質そのものの変化

年齢とともに、歯の表面(エナメル質)が摩耗したり、ひび割れたりしやすくなります。
また、長年の飲食や喫煙、歯ぎしりなどによって、歯の中の神経(歯髄)が縮小し、感覚が鈍くなるため、虫歯が進行しても痛みを感じにくくなってしまうケースも。

  1. 過去の治療部分の劣化

昔に治療した詰め物や被せ物が古くなっていると、隙間から菌が侵入し、再び虫歯になる(二次虫歯)ことがあります。
加齢とともに、この「再治療」が必要になるケースが増えていきます。

  1. 全身疾患や服薬の影響

高血圧・糖尿病・骨粗しょう症などの慢性疾患、あるいはその治療薬の副作用が、歯や歯ぐきに影響することもあります。
たとえば、骨粗しょう症の薬がインプラントや抜歯に影響を与えることもありますので、歯科での服薬情報の共有はとても重要です。

加齢による歯のトラブルを予防するためにできること

加齢によって身体に変化が起きるのは自然なことです。しかし、適切なケアを続けることで、歯を守ることは十分に可能です。以下の予防策をぜひ実践してみてください。

  1. 定期的な歯科検診を受けましょう(年2〜4回)

歯が悪くなるのを防ぐ一番の近道は、定期的な歯科検診です。

  • 虫歯や歯周病の早期発見・早期治療
  • 歯石除去・クリーニングによるリスク軽減
  • 被せ物や詰め物の劣化チェック
  • 入れ歯・ブリッジ・インプラントなどのメンテナンス

当院では、患者様の年齢やお口の状態に合わせて、最適なメンテナンス間隔をご提案しています。
「特に困っていないから行かない」ではなく、「困らないために通う」習慣をぜひ。

  1. 正しいセルフケアを毎日丁寧に

日々のセルフケアも、お口の健康を保つ基本です。

  • 歯ブラシは毛先が開いていないものを使用し、1日2〜3回しっかり磨く
  • 歯間ブラシやフロスで、歯と歯の間の汚れもしっかり除去
  • 可能であれば、電動歯ブラシフッ素配合の歯みがき粉を活用するのもおすすめです

また、当院ではブラッシング指導も行っておりますので、磨き残しの癖や道具の選び方に不安がある方は、お気軽にご相談ください。

  1. 唾液を増やす生活習慣を心がけましょう

唾液の分泌を促すために、以下のような工夫が効果的です。

  • よく噛んで食べる(1口30回を目安に)
  • 口の周りの筋肉を動かす(会話や発声を意識的に)
  • キシリトールガムなどで唾液を促す
  • 十分な水分補給
  • お口のマッサージや舌の体操もおすすめです

唾液の量が少ないと感じる方には、唾液腺マッサージの指導も行っております。

  1. 歯科医師に服用薬を伝えましょう

加齢とともに、複数の病気で薬を服用している方も増えてきます。
薬の中には、口が乾く副作用があるものや、外科処置時に注意が必要な薬もあります。

通院時には、お薬手帳や処方内容のわかるものをお持ちください。
安全で適切な治療を行うために、とても大切な情報です。

  1. 噛み合わせや歯ぎしりへの対処も忘れずに

加齢により、噛み合わせが変化することで、一部の歯に過剰な負担がかかっているケースもあります。
また、無意識の歯ぎしりやくいしばりが原因で、歯が割れたりすり減ったりすることも。

必要に応じて、マウスピースの作製などで歯を守る対策を行います。
違和感や顎の痛みがある方は早めの相談をおすすめします。

まとめ:年齢を理由に歯をあきらめないで

歯やお口の健康は、生活の質(QOL)に直結する大切な要素です。
「もう年だから仕方ない」とあきらめず、今できる予防とケアを続けることで、生涯にわたりご自身の歯を守ることは可能です。

愛彩デンタルクリニックでは、年齢やライフステージに応じた丁寧な診療とアドバイスを心がけています。
歯やお口に不安を感じたときはもちろん、特に問題がなくても定期的に検診にお越しいただくことをおすすめしています。

皆さまが、これからも笑顔で食事や会話を楽しめるよう、私たちが全力でサポートいたします。
お気軽にご相談ください。

愛彩デンタルクリニック

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