子供のお口の悪い癖、放っておかないで!
~代表的な癖とその影響について~
こんにちは、愛彩デンタルクリニックです。
今回は、保護者の皆さまに知っていただきたい「お子様のお口の悪い癖」についてお話しします。
お子様の成長の中で、「ちょっと気になるけど様子を見ている」そんなお口の癖はありませんか?
実は、子供のころに身についてしまった癖が、将来の歯並びや顎の発育に大きく影響することがあります。
この記事では、代表的な癖とその影響、そしてご家庭でできる対策について、歯科医院の視点からわかりやすくご紹介いたします。
◆ よくある「お口の悪い癖」とは?
まずは、子供に多く見られる代表的なお口の癖と、それぞれが与える影響について見ていきましょう。
- 指しゃぶり(吸指癖)
2〜3歳頃までは自然な行動ですが、4歳を過ぎても続いている場合は注意が必要です。
指を吸うことで、前歯や顎の位置に不自然な力がかかり、歯並びに影響することがあります。
影響例:
- 出っ歯(上顎前突)
- 前歯の噛み合わせが開く(開咬)
- 顎の発達がアンバランスになる
- 舌の癖(舌突出癖)
話すときや飲み込むときに舌を前に出す癖です。これは「舌癖(ぜつへき)」と呼ばれ、発音や歯並びに大きく関わってきます。
影響例:
- 開咬(上下の前歯がかみ合わない)
- サ行・タ行の発音障害
- 歯列矯正後の後戻り
- 口呼吸
お子様が日中や寝ているときに「ぽかん」と口を開けていませんか? 鼻ではなく口で呼吸する「口呼吸」は、見逃されがちな癖の一つです。
影響例:
- 上顎の発育不足、歯列の乱れ
- 虫歯や歯肉炎になりやすい
- 風邪をひきやすくなる
- 頬杖・うつぶせ寝
テレビを見るときに頬杖をつく、うつぶせで寝る…こうした習慣も、顎の左右の成長バランスを崩してしまう原因になります。
影響例:
- 顔の左右非対称
- 噛み合わせのズレ
- 顎の歪み
- 爪かみ・唇をかむ
緊張やストレスから爪を噛む、唇をかむなどの癖も見られます。歯に負担をかけるだけでなく、歯並びにも影響することがあります。
影響例:
- 前歯の摩耗
- 前歯の突出
- 歯ぐきの炎症
◆ 癖を放っておくとどうなる?
「小さいうちだけの癖」と思ってそのままにしてしまうと、以下のような問題につながることがあります。
- 歯並びの乱れによる見た目のコンプレックス
- 噛み合わせの不調から頭痛・肩こりへ発展
- 発音や呼吸、食事に関する問題
- 将来的に矯正治療が必要になるケースも
お口の癖は放っておくと改善が難しくなることも多いため、早めの対処が大切です。
◆ 保護者の方ができること
お子様の癖に気づいたら、まずは優しく声をかけることが第一歩です。叱るのではなく、「一緒に治していこうね」という姿勢で接することが大切です。
ご家庭でできる対応の一例:
- 指しゃぶり:手を使う遊びを取り入れる、就寝時に手袋をはめるなどの工夫
- 舌癖:舌の正しい使い方を練習する「MFT(口腔筋機能療法)」も有効です
- 口呼吸:耳鼻科との連携で鼻の通りを確認しましょう
- 姿勢の癖:正しい姿勢を意識づけ、寝具を見直す
- 爪・唇かみ:リラックスできる時間や習慣を増やしてストレス軽減を図る
◆ 愛彩デンタルクリニックでのサポート
愛彩デンタルクリニックでは、お子様の歯並びや癖に関するご相談をいつでも受け付けております。
- 定期検診でのチェック
- MFT(口腔筋機能療法)の指導
- 矯正治療のご提案
- 必要に応じて耳鼻科・小児科との連携
お子様の将来のために、少しでも気になる癖があれば、お気軽にご相談ください。
◆ まとめ
お子様のお口の癖は、小さなうちから注意していくことで、将来の歯並びや健康に大きなメリットがあります。
成長過程で自然に治ることもありますが、専門的なサポートが必要な場合もあります。
私たち愛彩デンタルクリニックは、お子様の健やかな成長をお口の健康から支えていきたいと考えています。
お子様のことで少しでも気になることがありましたら、どうぞお気軽にご来院・ご相談ください。