入れ歯(義歯)について
歯を失った際の治療法には、入れ歯やブリッジ、インプラント治療などがあります。中でも最も一般的な治療法が入れ歯です。
しかし、ずれてきたり異物感が出たりといった悩みを抱える方は少なくありません。これは、口腔内の変化に応じて入れ歯が次第に合わなくなるためです。
当院では、入れ歯が合わなくなったことにお困りの方や、審美性や機能性に優れた入れ歯をお求めの方に対し、さまざまな入れ歯の中から最適な入れ歯をご提案しております。入れ歯にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
当院の入れ歯治療について
治療前には精密検査を実施
当院では、患者さんに最適な入れ歯をお作りするために、歯科用CTで顎の骨の状態や神経の位置を確認しております。
十分な説明
患者さんに安心して治療を受けていただけるように、治療内容や費用などを丁寧にご説明しております。ご不明点はお気軽にお申し出ください。
専任の歯科技工士が在籍
当院には併設されている技工所があり、そこで入れ歯を作製しております。必要な時にすみやかに医院に来て、患者さんとコミュニケーションを直接取りながら、患者様のご希望を取り入れた入れ歯を製作しております。そのため、治療期間も短縮できます。
入れ歯の種類
入れ歯には、全ての歯を失った場合に使用する総入れ歯と、1本でも歯が残っているときに使用する部分入れ歯があります。それぞれに保険適応と自費診療のものがありますが、当院では自費診療の入れ歯をご提供しております。
保険義歯と自費義歯の違い
保険 | 自費 | |
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特徴 | リーズナブルな価格での治療が可能。自費の入れ歯で使用する素材に比べ厚みがあるため違和感を感じやすい。 また、熱伝導率が悪いため食べ物の温度がわかりづらい。 |
自費の入れ歯は保険の入れ歯の 3-5 倍の製作時間がかかるため高い精度が得られる。 また、素材や器具にも精度の高い物を使用するため、はるかに装着感がよい。 |
人工歯 | 種類が限られているため、場合によっては自身の歯の色、形のバランスが悪くなることがある。 | 患者様それぞれに合うように様々な形や色が用意されている。 |
義歯床 | 金属と違い割れやすい。厚みがあり熱を伝えにくい素材のため食べ物の温度、味覚が感じにくい。 | 入れ歯を固定したり噛んだ力を粘膜に伝えられる。義歯床部分を薄くすることができる。 |
歯肉部 | 歯肉の部分が厚く違和感が強い。基本的な形態だけで形状に違和感あり。 | 汚れが付きにくく装着感が良い。 |
維持装置 | 残っている歯を取り囲むようにして入れ歯を固定するため付ける場所によっては見えたり違和感がある。 | 残っている歯に必要以上に負担を掛けず歯を長持ちさせることができる。種類によっては留め金が見えないので入れ歯をしているとわかりにくい。 |
価格 | 約 14,000円(上顎のみ) ※3 割負担の場合 |
381,460 円~(上顎のみ) ※コバルトクロム床の場合 |
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入れ歯の装置のご案内
適合重視型義歯(BPSデンチャー)
BPSデンチャーは、「BPS(Biofunctional Prosthetic System:生体機能的補綴システム)」と呼ばれる独自の方法に基づく入れ歯で、審美性など見た目にもこだわった、完全フルオーダーメイドの義歯です。
ポイント
BPSデンチャーは、
・浮かない
・落ちない
・嚙みしめられる
が標準です。
装着感重視型義歯(金属床)
人工の歯茎「床」が金属製の入れ歯です。軽くて薄いため装着感に優れており、食べ物の温度も感じやすくなっています。
金属床は従来のクラスプではできなかった歯牙の保存が可能です。
当院では、金属床をミリングして作っていきます。
機能重視型義歯(シリコンデンチャー)
内側に特殊なシリコンを使用した入れ歯で、噛むときの力を分散させることで痛みを軽減します。顎の吸収が著しく、プラスチックの入れ歯では痛みが強い方におすすめです。
ポイント1
歯ぐきへの安定感を増すため、入れ歯の痛みをやわらげます。
ポイント2
グっと噛みしめることができるので、安心して食べることができます。
ポイント3
歯ぐきと密着し安定するので、ガタつきにくく・落ちにくく・外れにくい
ポイント4
体に優しい素材を使用しているため、安心で長持ち(5年サポート付き)
審美性重視型義歯(エステデンチャー)
歯になじむ白色、歯茎になじむピンク色のクラスプを使用した部分入れ歯です。口を開けたときに金属色のクラスプが見えることで、入れ歯に気づかれてしまいます。
エステデンチャーは、入れ歯と気づかれたくない方におすすめです。
部分入れ歯の場合残った自分の歯にスクラプ(金属のバネ)をかけることによりいかにも入れ歯が口の中に装着されているのが一目で判り、見た感じがとても悪くなります。これを解消する為にバネの部分をピンクにしたり白くすることにより、審美性を向上させて入れ歯が一目で入っているのが分からないようにすることが可能になりました。
NDR(第3の補綴)
入れ歯でもないブリッジでもない第3の補綴。
片側処理のもの、openタイプのもののみです。
クラスプ
当院では、歯の色に合わせたクラスプをご提供しております。強度・耐久性にも優れており、さらに浸水性を持たないことで雑菌が付着しないため、歯周病や口臭などのリスクを軽減できます。
入れ歯治療の流れ
1個人トレー作成
お口の中の型取りをします。個人にあった専用のトレーを作成します。
2精密印象
個人トレーを使い細かい部分まで精密な型を取ります。
3BT
上下のかみ合わせを確認します。顎の関節の位置を確認します。
4前歯TF
3のかみ合わせに高さを合わせ、前歯の人工歯を並べ歯の大きさ、形、色でっぱり具合を納得のいくまで確認します。
5臼歯TF
前歯の人工歯の後ろに奥歯の人工歯を並べて、前歯からのつながり及び舌の居心地を確認します。
全体のかみ合わせを確認します。
6フレームTF
全体のかみ合わせのバランスを再確認し、入れ歯の土台となるフレームの確認をします。
7SET
新しい入れ歯のセットを行います。できあがった入れ歯をお口の中に入れて頂き、顔とのバランス等確認します。
8メインテナンス
- 入れ歯のチェックとメインテナンスを行います。
- かみ合わせのチェックと必要に応じて調整を行います。
- きれいにぴかぴかに研磨します。
- 新しい入れ歯でどのくらい噛めているかの口腔機能検査を実施します。入れ歯を作った後の食事のアドバイスも行います。
入れ歯のメインテナンス
特典
- お使いの入れ歯をお持ちいただいた方には、洗浄・研磨致します。
- 当院では、管理栄養士による患者様に適した食事指導を致します。
咀嚼する能力が低下することで、普段の生活への影響を及ぼします。
早い段階で気付くことで、未然に改善をすることができます!!
当院で行う『普段どれくらい噛めているか検査』
咀嚼能力検査
専用の機器を用いて検査し、数値化していきます。自身が普段どれくらい噛めているか知ることができ、結果によって、改善のご提案をさせて頂きます。
専用のグミゼリーを20秒噛んで頂き、水を含み、コップに出すだけで、検査することが可能です。
STEP①
グミゼリーを20秒間噛む ※唾液は飲んではいけません。
STEP②
咀嚼後、水を飲み専用のコップに出す
こんな人におススメ
- 噛み合わせが気になる
- 食事の際に、噛み切れない時がある
- 食事の際、あまり噛まずに飲み込むことがある
- 食べこぼしをsることがある
- 顎の力が弱い・または弱っている
- 言葉を発する時、舌がまわらないことがある