小児矯正

小児矯正について

小児矯正とは、顎の成長途中である小児期から始める矯正治療のことです。顎の成長をコントロールすることで、将来的に永久歯がきれいに並ぶ土台作りをサポートします。反対に、小児期に悪い歯並びや悪癖を放置すると顎の発育に支障をきたし、顔貌に影響が及ぶことがあります。

小児矯正が必要になる不正咬合の種類

上顎前突(出っ歯)

上顎前突(出っ歯)上の前歯が前に突出した状態で、口を閉じにくいために口の中が乾燥しやすくなります。その結果、むし歯や歯周病、口臭などのトラブルのリスクが高まります。

下顎前突(受け口)

下顎前突(受け口)上の歯よりも下の歯が前に出た状態です。食べ物を噛みづらくなるうえに発音が悪くなります。

乱杭歯(叢生)

乱杭歯(叢生)でこぼこに歯が生えている状態です。歯磨きがしづらいため不衛生な状態になりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

空隙歯列(すきっ歯)

空隙歯列(すきっ歯)歯と歯の間にすき間ができている状態です。食べ物が詰まることで、むし歯や歯周病のリスクが高まります。ただし、乳歯の歯並びについてはすき間がある状態が正常です。

過蓋咬合

過蓋咬合噛み合わせが深く、下の歯が上の歯に覆われてりう状態です。顎関節や歯茎に負担がかかります。

開咬

開咬上下の前歯の間に空間ができている状態で、前歯で食べ物を噛みきることができません。その結果、奥歯に大きな負担がかかります。

こどものうち(早い時期)から始める矯正の利点

1.仕上がりが良い

顎の成長を促すことで永久歯がきれいに並ぶようになる可能性があります。将来、矯正治療が必要になったとしても、抜歯をせずに歯を少し動かすだけできれいな歯並びを得られるケースも少なくありません。

2.歯並びの悪化を抑えられる

乳歯を抜歯するタイミングをコントロールすることで、歯が悪い方向へ生えるリスクを軽減できます。

3.顎の曲がりの程度を減らす

顎の成長期に歯並び・噛み合わせ悪いと、顎が変形する場合があります。小児矯正で歯並び・噛み合わせを整えると、顎の健全な発育を促すことができます。

4.将来的な手術のリスク軽減

歯の傾きが原因で受け口になっている場合は、放置すると顎が悪い方向へ成長する恐れがあります。そのような状態の改善には手術が必要な場合がありますが、あらかじめ歯並び・噛み合わせを修正すれば、顎が正しい方向へ成長することで手術を回避できる可能性が高まります。

5.歯や顎への負担を軽減できる

早期に歯並び・噛み合わせを整えることで、歯のすり減りや顎への負担を軽減できます。

6.コンプレックスの解消

悪い歯並び・噛み合わせがコンプレックスになる場合があります。小児矯正で歯並び・噛み合わせを整えれば、コンプレックスを解消できるでしょう。健全な精神発達を促すことに繋がります。

お子さまの矯正治療を始める時期について

お口の中や顎の成長はお子さまによって大きく異なります。そのため、矯正治療を開始する適切な時期も異なるのですが、乳歯から永久歯へ生え替わる7歳前後が開始の目安です。
お子さまに最適なタイミングを逃さないことが大切なため、歯並び・噛み合わせが少しでも気になる場合はお早めにご相談ください。

当院では予防矯正に力を入れています

予防矯正とは

予防矯正とは、お子さまのお口の悪い癖からアプローチをして、
綺麗な歯並びと健やかな成長をサポートする治療です。
予防矯正をすることで得らるメリット
  • 歯並びがキレイになる
  • 健康な状態が維持できる
  • 集中力・持続力がつく
  • 表情が良くなる

    予防矯正の魅力

    • 骨格が固まりきる前にできる
    • 今の時期の方が癖が早くとれる
    • 矯正の治療費が安く済む
    • 基本的に歯を抜かない

    予防矯正の流れ

    予防矯正の流れ

    当院の小児矯正の種類のご紹介

マイオブレース

マイオブレースマイオブレースは、お口の悪い癖を改善することで、歯並び・噛み合わせの根本的な解決を目指す治療法です。鼻呼吸や正しい舌の位置、正しい飲み込みの習得を目指し、顎の健全な発育を促します。顎が正しく発育すれば歯が並ぶスペースを確保できるため、永久歯がきれいに並ぶようになります。
取り外し可能な装置を日中の1時間と就寝中にのみ装着するだけのため、日常生活への影響を抑えられます。

アクティビティ

アクティビティとは、歯並び・噛み合わせの悪化を招く癖を治すトレーニングです。悪い癖は口元の筋機能が十分に働いていないことが原因のため、口周りの筋肉をトレーニングします。舌の位置が正しくなったり鼻呼吸ができるようになったりすることで、矯正が効率的に進むようになります。

拡大床

拡大床とは、歯が生えるスペースが足りない場合に、上顎や下顎の歯を外側に移動させることで抜歯せずにスペースを作り、今後出てくる永久歯のスペースを確保するための装置です。
当院では主に子供の矯正治療で使用されます、5~13歳の乳歯列期・混合歯列期に使用します。

拡大床は取り外しや調整が自分自身で行います。そのため生活スタイルに合わせて取り外しが可能ですが、装着する時間が短くなると、計画通りに治療が進まなかったりすることがあるので注意が必要です。
拡大床の使用により、あごの骨格を広げることを促進し、歯がまっすぐ生えるスペースを作って歯並びの改善を促します。

インビザライン・ファースト

インビザライン・ファーストインビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯の生え替わり時期に使用するマウスピース型矯正装置です。顎の成長を促しつつ歯並び・噛み合わせを整えることができます。取り外し可能な装置のため、食事や歯磨きに支障をきたすことはありません。治療期間には個人差がありますが、1年半以内が目安です。

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