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2023.11.29

マウスピース矯正後のリテーナーについて

マウスピース矯正には、歯列を整える矯正期間と、矯正後にリテーナーと呼ばれる保定装置で歯列を固定する保定期間があります。しかし、矯正治療がはじめての方のなかには、リテーナーによる保定期間は必要なものなのか?いつまで装着しなければいけないのか?と疑問に思う方もいるでしょう。

本コラムでは、マウスピース矯正に欠かせないリテーナーについて詳しく紹介します。最後まで読み進めていただければ、リテーナーの役割について理解ができるでしょう。

マウスピース矯正後に必要な「リテーナー」とは?

矯正後に装着する保定装置を「リテーナー」と呼びます。保定装置は矯正した歯列を固定するもので、矯正の効果を維持するために用いられます。つまり、リテーナーは矯正治療を成功させるために欠かせないものであり、必要不可欠な装置です。

リテーナーの装着期間は矯正期間と同じ、あるいは治療に要した期間と同等の期間が必要です。一定期間が終了した後に徐々に使用時間を短縮していきます。矯正の症例や矯正の治療期間により装着期間、時間が異なります。途中で装着をやめてしまうと、せっかく矯正した歯列が元に戻る可能性があるだけでなく、最悪の場合は再度矯正が必要になる可能性があります。保定装置装着時間は矯正期間と同等に大切な治療期間となります。

リテーナーの種類と費用相場を把握しておこう

リテーナーの種類は、主に着脱式と固定式の2種類です。さらに細かく分類すると、以下のような種類があります。

  • • ベッグタイプ:ワイヤーで歯全体を固定するタイプで着脱可能

    • ホーレータイプ:前歯を固定するタイプで着脱可能

    • スプリングタイプ:下の前歯を固定するタイプで着脱可能

    • マウスピースタイプ:透明なマウスピースタイプで着脱可能

    • フィックスタイプ:前歯の裏にワイヤーを装着する固定式

リテーナーの費用相場は3~6万円程度となっており、価格設定は種類ごとに異なります。しかし、リテーナーの費用は矯正治療費の一部としている歯科医院が多くあります。

また、リテーナー本体の費用だけでなく、受診ごとに保定観察費用が2,000~4,000円程度かかるのが一般的です。これらの費用相場は歯科医院によって異なるため、カウンセリングや治療前の説明の場で確認しておくとよいでしょう。

リテーナーを選ぶ際は、費用相場だけでなく、使い勝手やメンテンナンス性を考慮して、ご自身に合ったものを選びましょう。リテーナー選び、装着に関する疑問や不安は、矯正を行う歯科医院に相談し、納得したうえで矯正治療を受けることをおすすめします。

<患者さんからよくいただく質問>
Q.1 リテーナーを装着していても後戻りするケースはありますか?
A.1 リテーナーを正しく装着していない場合は後戻りのリスクがあります。例えば、夜だけリテーナーを装着したり、リテーナーを装着している間に強く噛みしめたりするケースです。使用上の注意点を守らなかった場合、歯列がズレる可能性が高まります。後戻りを防ぐためには、正しい装着時間と正確な使用方法を守ることが大切です。装着時間は個人差がありますので、担当Drやスタッフに相談をお願い致します。
Q.2 保定期間が過ぎてもリテーナーを装着してもよいですか?
A.2 保定期間後のリテーナー装着は問題はありません。リテーナーを外すと、徐々に歯が動き、歯列がズレることが考えられます。矯正後の整った歯並びを維持するため、保定期間が終わってもリテーナーの装着は効果的です。ただし、長時間の装着は必要ではありません。夜間のみや短時間だけ、生活スタイルに合わせた装着を試してみることをおすすめします。
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