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2026.01.25

矯正ワイヤーとマウスピースの違い〜費用・期間・痛みを徹底比較

矯正ワイヤーとマウスピースの違い〜費用・期間・痛みを徹底比較

矯正治療を検討しているあなたへ

歯並びを整えたいと思っているけれど、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらを選べばいいのか迷っていませんか?

治療方法によって費用や期間、痛みの程度が大きく異なります。また、見た目への影響や日常生活での制限も変わってきます。矯正治療は数年にわたる長期的な取り組みですから、自分に合った方法を選ぶことがとても重要です。

本記事では、矯正歯科の専門医として年間200症例以上の実績を持つ立場から、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いを詳しく解説します。費用・期間・痛み・見た目・メリット・デメリットなど、あらゆる角度から比較していきますので、あなたに最適な矯正方法を見つける参考にしてください。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の基本的な違い

ワイヤー矯正の仕組みと特徴

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく方法です。

ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用することで、歯を計画的に移動させます。固定式の装置なので、患者さん自身で取り外すことはできません。従来から広く行われている矯正方法であり、軽度から重度の歯並びの乱れまで幅広い症例に対応できるのが大きな特徴です。

表側矯正が一般的ですが、歯の裏側に装置をつける裏側矯正や、上の歯は裏側で下の歯は表側で矯正するハーフリンガル矯正という選択肢もあります。

マウスピース矯正の仕組みと特徴

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置を装着し、定期的に交換することで歯を少しずつ動かしていく方法です。

オーダーメイドのマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら、歯を計画的に移動させていきます。取り外しが可能で、食事や歯磨きの際に自由に外せるのが大きな特徴です。また、装置が透明なため、周囲に気づかれにくい矯正として人気があります。

当院では、世界で1500万人を超える患者様が治療を受けているインビザラインというマウスピース矯正システムを採用しています。年間200症例以上の実績を持ち、透明で目立ちにくく痛みも少ない治療を提供しています。

治療期間と通院頻度の違い

ワイヤー矯正の治療期間と通院スケジュール

ワイヤー矯正の治療期間は、一般的に2年から3年程度です。

歯並びの状態によって異なりますが、複雑な症例では3年以上かかることもあります。通院頻度は基本的に1ヶ月に1回で、毎回ワイヤーの調整や交換などの処置が必要になります。

固定式の装置なので24時間常に矯正の力が働いている点、マウスピース矯正に比べて強い力で歯を動かすことができる点から、症例によってはマウスピース矯正より短い期間で治療を終えることが可能です。

マウスピース矯正の治療期間と通院スケジュール

マウスピース矯正の治療期間は、1年半から3年程度です。

歯並びの状態や患者さんの装着時間の管理によって期間が変わってきます。通院頻度は2ヶ月から3ヶ月に1回程度で、ワイヤー矯正に比べて来院回数が少ないのが特徴です。

マウスピースの装着時間は1日20時間から22時間が推奨されており、この装着時間を守ることが治療期間を左右する重要なポイントになります。装着時間が短いと、想定していたほどうまく歯が動かず、治療期間が延びる可能性があります。

費用の違いと内訳

ワイヤー矯正の費用相場

ワイヤー矯正の費用は、全体矯正で60万円から170万円程度が目安です。

表側矯正は60万円から100万円、裏側矯正は80万円から150万円、ハーフリンガル矯正は35万円から150万円と、装置の種類によって費用が異なります。裏側矯正は表側矯正よりも高い技術力が求められるため、費用も高くなる傾向にあります。

部分矯正の場合は30万円から70万円程度です。また、毎月の通院時に調整料として5,500円程度が必要になる場合があります。

マウスピース矯正の費用相場

マウスピース矯正の費用は、全体矯正で60万円から100万円程度が目安です。

部分矯正の場合は10万円から40万円程度です。歯科医院やブランドによっても費用は異なりますので、複数の歯科医院を比較して、追加費用の有無や治療範囲などプラン内容をチェックすることが大切です。

当院では、マウスピース矯正の費用を88万円(税込)としており、2ヶ月に1回の通院で済むため、術者の手間が少ない分を患者さんに還元しています。

追加費用がかかるケース

矯正治療では、以下のような場合に追加費用が発生することがあります。

  • 再矯正が必要になった場合
  • 矯正装置を紛失・破損した場合
  • 虫歯や歯周病になった場合
  • 矯正中に追加の処置が必要になった場合

治療前には、精密検査費がかかることが多いです。歯を動かすスペースが足りない場合は、抜歯や研磨処置が必要になります。さらに、矯正終了後も後戻りを防ぐための保定期間が必要で、リテーナー(保定装置)代や観察料が発生します。

痛みと違和感の違い

ワイヤー矯正の痛みの特徴

ワイヤー矯正では、程度の差はありますが、ほぼ確実に痛みが生じます。

強い力で歯を動かすため、治療開始直後や調整後に痛みを感じやすいです。また、金属製のブラケットやワイヤーが舌や粘膜を傷つけてしまうことがあり、口内炎ができることもあります。

痛みは常にあるというわけではなく、治療開始直後が一番痛みを感じやすく、徐々に慣れていくことが多いです。調整が可能ですので、痛みが強い場合には歯科医師に相談することが大切です。

マウスピース矯正の痛みの特徴

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べると痛みが少ない傾向にあります。

プラスチックの弾力を利用した弱い力で少しずつ歯を矯正していくため、歯周組織への負担が小さく、痛みが出にくいです。装置が薄く歯列にぴったりとはまっているため、舌や粘膜を傷つけるおそれはほとんどありません。

マウスピースの厚みはわずか0.5mm程度なので、装着時の違和感も少ないです。ただし、新しいマウスピースに交換した直後は、多少の締め付け感や違和感を感じることがあります。

見た目と日常生活への影響

見た目の違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の一番の違いと言っても良いのが、見た目の違いです。

ワイヤー矯正は、金属製の矯正装置をつけているため目立ちます。白いセラミック製のブラケットを選べる場合もありますが、それでも装置が見えることに変わりはありません。歯並びを良くしたいという方にとって、治療中の見た目の問題は決して小さなことではないと思います。

一方、マウスピース矯正は、薄く透明のマウスピースを使用するため、ほとんど目立ちません。特にインビザラインのマウスピースは透明性が高く、周囲から気づかれることはほとんどないです。今までワイヤー矯正の見た目が気になり矯正自体を敬遠されてきた方にとって、この違いは大きいと思います。

食事への影響

ワイヤー矯正の場合は、食べられるものに制限があります。

粘着性の高いガムやキャラメル、お餅といった食べ物は矯正装置に付着してしまう可能性があるので避ける必要があります。歯に挟まりやすいニラやネギといった野菜類も注意が必要です。また、歯で噛みちぎらなければいけない硬めのパンやスルメイカなどは、強い力で噛んだときに矯正装置が外れてしまう可能性があるので食べられません。

マウスピース矯正の場合、食事中はマウスピースを取り外すことができるので、今までと変わりなく食事を楽しむことができます。ただし、マウスピースをしたまま熱いお茶などを飲んでしまうとマウスピースが変形してしまう恐れがあるので、軽食の際のマウスピースの脱着に注意が必要です。

歯磨きと口腔ケア

ワイヤー矯正の場合は、金属の矯正装置をつけているため歯磨きには工夫が必要になります。

矯正装置の間は食べかすが残りやすく、丁寧に磨くためには歯ブラシだけでなく歯間ブラシやタフトブラシなどを使う必要があります。タフトブラシというのは、小さな毛束になっている歯ブラシのことで、一般的な歯ブラシでは届きにくい小さな隙間にもブラシが届くので、歯と歯の隙間や矯正装置の間などを掃除するのに適しています。

マウスピース矯正の場合はマウスピースの脱着ができるので、今までと同じように歯磨きができます。マウスピースも丸洗いすることができ、10日から2週間ごとに新しいものに交換するので非常に衛生的です。

対応できる症例の違い

ワイヤー矯正が得意な症例

ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応することができる点が大きなメリットです。

重度の叢生(ガタガタの歯並び)、抜歯を伴う治療、噛み合わせの大幅な改善、歯根の移動など、大きく歯を動かしたり細かく動かしたりといった調整力に優れています。出っ歯や受け口、開咬など、上下の歯の関係に問題がある場合にも対応できます。

歯冠の移動距離より歯根の移動距離が多い動きや、臼歯近心移動、ローテーション(回転)が得意な動きになります。

マウスピース矯正が得意な症例

マウスピース矯正は、軽度から中等度の症例に適しています。

前歯のちょっとした重なりやねじれ、歯と歯の間のすき間、少し前に出ている歯や内側に傾いている歯の調整、過去に矯正をしたものの歯が動いてしまったというケースなどに対応できます。

奥歯を奥に移動させる動き(遠心移動)が得意で、ワイヤー矯正では苦手な動きを得意としています。ただし、奥歯を前に移動させる動き(近心移動)と、根の向きを大きく変える動きは苦手です。

症例による治療法の選択

歯並びの状態は人によってさまざまですので、どちらの矯正方法が適しているかは、最終的にドクターの診断が必要です。

当院には各専門分野のプロフェッショナルドクターが在籍しており、難症例にも対応が可能ですので、セカンドオピニオンも受け付けております。患者さんの将来の健康まで考えた説明と診療を行っていますので、少しでも口腔内でお悩みの方は一度ご相談ください。

出典アイ歯科「【徹底比較】ワイヤー矯正 vs マウスピース矯正|費用は?どっちがおすすめ?」より作成

自己管理の重要性

ワイヤー矯正の自己管理

ワイヤー矯正は固定式のため、装置の管理という面では患者さんの負担は少ないです。

ただし、プラークコントロールが重要になります。矯正装置の間に食べかすが残りやすいため、丁寧な歯磨きが必要です。食後の洗口は必須で、虫歯や歯周病のリスクを抑えるために口腔内の清潔を保つことが大切です。

マウスピース矯正の自己管理

マウスピース矯正は、マウスピースの脱着や管理をご自身で行っていただくことを前提としています。

1日20時間以上の装着が必須で、装着時間が短ければ十分な効果が得られません。この装着時間を守れないと、矯正がなかなか進まなくなります。食事の直前までマウスピースを装着し、食後は口腔内ケアを徹底して速やかにマウスピースを装着することが重要です。

マウスピースを外した際は必ず専用のケースで保管し、紛失や破損のリスクを防ぐ必要があります。コンプライアンスの悪い人には不向きな治療法と言えます。

治療結果と後戻りのリスク

治療結果の違い

ワイヤー矯正は、術者の技量に大きく左右される治療法です。

経験豊富な矯正医による治療であれば、複雑な症例でも確実な結果が得られます。固定式のため、一定の効果がほぼ確実に得られる点が強みです。

マウスピース矯正は、計画のシミュレーションが適切であれば、処置する術者の技量に大きく左右されません。デジタル3Dシミュレーションで歯を動かす手順を決定できるため、無駄な動きを省ける分、早く治療を終えられる可能性があります。ただし、着脱式のため装着時間が短ければ十分な効果が得られません。

後戻りのリスク

矯正治療後は、どちらの方法でも後戻りを防ぐための保定期間が必要です。

一部の研究では、マウスピース矯正の方が矯正後の後戻りが多く生じたという報告もあります。ただし、これは装着時間の管理や保定装置の使用状況によって大きく変わってきます。

保定期間中もリテーナー(保定装置)を指示通りに使用することが、美しい歯並びを維持するために重要です。

あなたに合った矯正方法の選び方

マウスピース矯正がおすすめの人

以下のような方には、マウスピース矯正がおすすめです。

  • 矯正を目立たせたくない方(接客業や営業職など人と接する職種の方)
  • 食事を楽しみたい方
  • 違和感や痛みが苦手な方
  • 金属アレルギーが気になる方
  • 通院頻度を少なくしたい方
  • 自己管理がしっかりできる方

マウスピース矯正は、見た目の問題や金属アレルギーが心配な人でも安心して治療できます。ただし、適応症例が限定されることや、食事や歯磨きの際はマウスピースを取り外すため、自己管理の重要性を考慮して検討しましょう。

ワイヤー矯正がおすすめの人

以下のような方には、ワイヤー矯正がおすすめです。

  • 複雑な歯列不正がある方
  • 自己管理が苦手な方
  • 治療期間を短縮したい方
  • 確実な治療結果を求める方

ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応でき、実績が豊富な治療法です。固定式のため患者さんの装着管理が不要で、確実に矯正の力が働き続けます。

迷ったときの判断基準

カウンセリングの際は歯科医師とよく相談し、症状だけでなく自分のライフスタイルも考慮して治療を選択することが大切です。

通院頻度、治療費が予算内か、口腔ケアのしやすさ、ライフスタイルへの影響などを総合的に判断しましょう。矯正治療の後は保定期間もあるため、指示を守って継続できる治療法を選択することが重要です。

まとめ

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、それぞれ異なる特徴があります。

ワイヤー矯正は幅広い症例に対応でき実績が豊富ですが、見た目が目立ち痛みを感じやすい傾向にあります。一方、マウスピース矯正は目立ちにくく痛みが少ないですが、適応症例が限られ自己管理が重要になります。

費用面では、ワイヤー矯正が60万円から170万円程度、マウスピース矯正が60万円から100万円程度が目安です。治療期間は、ワイヤー矯正が2年から3年、マウスピース矯正が1年半から3年程度です。通院頻度は、ワイヤー矯正が月1回、マウスピース矯正が2〜3ヶ月に1回となります。

どちらの矯正方法が適しているかは、歯並びの状態やライフスタイル、ご希望によって異なります。当院では、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案させていただきます。年間200症例以上の実績を持つマウスピース矯正(インビザライン)をはじめ、各専門分野のプロフェッショナルドクターが在籍しておりますので、難症例にも対応可能です。

矯正治療に関するご相談は、愛彩デンタルクリニックまでお気軽にお問い合わせください。完全個室のプライベートルームで、周りの目を気にすることなくカウンセリングを受けていただけます。あなたの笑顔のために、最適な治療法を一緒に見つけましょう。

監修者情報

中村 貴美男(NAKAMURA Kimio)

資格・所属学会

  • ICOI 国際インプラント認定医

  • 顎咬合学会認定医 

  • 日本歯周病学会 会員

  • MID-G会員、PGI会員、成人矯正学会会員、山梨インプラント研究会会員、ホワイトニング研究会会員、日本歯科レーザー学会会員

  • プロフィール

    2017年まで東京歯科大学附属 千葉病院にて臨床研修を修了後、同大学大学院 歯学研究科(歯周病学専攻)に進学。歯周病・矯正・インプラント治療など幅広い領域で豊富な臨床経験を有する歯科医師です。

  • メッセージ(監修者から読者へ)

    「患者様の笑顔を何より大切に — お口の悩みから解放され、自信を取り戻せるよう、最新の知見と丁寧な診療でサポートします。」

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