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2026.01.28

マウスピース矯正中の虫歯・歯周病予防|毎日のケアと通院のポイント完全ガイド

マウスピース矯正中の虫歯・歯周病予防|毎日のケアと通院のポイント完全ガイド

マウスピース矯正中は虫歯・歯周病リスクが高まる理由

マウスピース矯正を検討されている方、あるいはすでに治療を始めている方の中には、「虫歯になりやすいのでは?」という不安をお持ちの方も多いでしょう。

実は、マウスピース矯正中は通常よりも虫歯や歯周病のリスクが高まる傾向にあります。しかし、適切なケアを行うことで、これらのリスクは十分にコントロールできます。

マウスピース矯正では、1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。長時間マウスピースを装着することで、歯が唾液に触れる時間が短くなります。唾液には、歯に付着した汚れを洗い流す「自浄作用」や、口の中を中性に保つ「緩衝作用」、初期の虫歯を修復する「再石灰化作用」があります。マウスピースが歯を覆うことで、これらの唾液の働きが妨げられてしまいます。

さらに、マウスピースと歯の間に食べかすや糖分が入り込むと、細菌が繁殖しやすい環境になります。マウスピース自体が不衛生な状態だと、細菌がマウスピースの内側で繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。

このように、マウスピース矯正中は口腔内環境が変化するため、通常以上に丁寧なケアが必要となります。日々のケアを怠ると、せっかくの矯正治療が虫歯治療によって中断されてしまう可能性もあります。

矯正前に虫歯が見つかった場合の対処法

マウスピース矯正を始める前には、必ずお口の中の状態をチェックします。

もし虫歯が見つかった場合、基本的には虫歯治療を優先して行います。これには明確な理由があります。マウスピース矯正では、治療開始前に歯並びや歯の形のデータを取得し、それに基づいて治療計画を立てます。途中で虫歯治療によって歯の形が変わってしまうと、作製したマウスピースが合わなくなり、治療がスムーズに進まなくなる可能性があります。

軽度の虫歯であれば、詰め物による治療を行った後、歯の形に合わせてマウスピースを作製します。一方、虫歯が深く神経まで進行している場合は、根管治療が必要となり、矯正治療を開始するまでに数週間から数ヶ月かかることもあります。

虫歯は早期治療が大切です。口腔内を清潔にした状態でマウスピース矯正を始めることが、治療を成功させる第一歩となります。矯正前の検査で虫歯が見つかった場合は、焦らず、まずは虫歯治療を完了させることが重要です。

当院では、矯正前の精密検査を丁寧に行い、虫歯や歯周病の有無を確認しています。もし治療が必要な場合は、患者さまに治療計画をわかりやすくご説明し、納得いただいた上で治療を進めていきます。

矯正中に虫歯が見つかった場合の対応

マウスピース矯正には、症例によって5ヶ月〜2年程度の治療期間が必要です。

治療中に虫歯ができてしまった場合、虫歯の進行度によって対応が変わります。虫歯が初期段階で、治療によって歯の形が大きく変わることがない場合は、虫歯治療中のみマウスピースを外し、治療が終了したら再度装着することで、矯正に影響することなく虫歯治療を行うことができます。

しかし、虫歯が進行してしまっている場合(抜歯や根管治療が必要など)は、マウスピース矯正を一度中断して虫歯治療を優先することがあります。詰め物や被せ物によって歯の形が変わると、それまで使っていたマウスピースが合わなくなるケースもあります。その場合は、マウスピースを作り直さなければなりません。作り直すまでには、2週間から1ヶ月程度かかります。

マウスピースの作り直しには追加の費用や時間がかかるため、できる限り避けたいところです。そのためにも、日々のケアを徹底し、虫歯を予防することが何よりも重要となります。

もし、マウスピース矯正と違う痛みがあったり、見た目に変化があったら、早めに歯科医師に相談しましょう。せっかく始めたマウスピース矯正が中断とならないためにも、虫歯予防をしっかり行っていくことが大切です。

毎日のケアで実践すべき6つの予防法

マウスピース矯正中に虫歯や歯周病を予防するためには、毎日の丁寧なケアが欠かせません。ここでは、具体的な予防法を6つご紹介します。

飲食中は必ずマウスピースを外す

飲食する際には必ずマウスピースを外しましょう。マウスピースを装着したまま飲食をしてしまうと、食べかすや糖分が歯とマウスピースの間に残ってしまい、虫歯になりやすくなります。

糖分の入っていない水などを飲む際はマウスピースを外さなくても問題ありませんが、ジュースは糖分が多いため、面倒であっても適宜外して飲むことが大切です。また、コーヒーや紅茶などの色素が強い飲み物も、マウスピースの着色の原因となりますので、外してから飲むことをおすすめします。

積極的に水を飲む

長時間マウスピースを装着していることで、歯が唾液に触れにくくなり、口腔内全体に唾液が充満しにくくなります。そのため、マウスピース矯正中に「口が乾く」という症状を訴える方が多くいます。

唾液が充満せず口が乾いた状態だと、唾液による殺菌作用や自浄作用が得られなかったり、乾燥により虫歯菌などの菌が繁殖しやすくなったりします。乾燥を防ぐためには、水をこまめに飲むことが大切です。水をこまめに飲むことで、口腔内の乾燥を防げ、体内に水がしっかり吸収されることで、唾液分泌の促進にもつながります。

特に、起床時や就寝前、食事の前後など、意識的に水を飲む習慣をつけることをおすすめします。1日に1.5〜2リットル程度の水分摂取を目安にすると良いでしょう。

マウスピース装着前は必ず歯磨きをする

マウスピースを装着する前には、必ず歯磨きをしましょう。食後すぐにマウスピースを装着してしまうと、食べかすや糖分が歯とマウスピースの間に閉じ込められ、虫歯のリスクが高まります。

外出先などで歯磨きが難しい場合は、最低でも口をゆすぐか、水を飲んで口腔内を清潔にしてからマウスピースを装着するようにしましょう。携帯用の歯磨きセットを持ち歩くことも、矯正中のケアには非常に有効です。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に除去できません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯ブラシでは届かない部分の汚れもしっかりと除去できるのです。

特にマウスピース矯正中は、歯の表面にアタッチメントがついている場合があり、その周辺も汚れが溜まりやすいため、丁寧なブラッシングを心がけましょう。デンタルフロスは1日1回、就寝前に使用することをおすすめします。

歯間ブラシは、歯と歯の隙間の大きさに合わせて適切なサイズを選ぶことが重要です。無理に大きなサイズを使用すると、歯茎を傷つける可能性がありますので、歯科医師や歯科衛生士に相談して、自分に合ったサイズを選びましょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素には、歯の表面を強化し、虫歯になりにくくする効果があります。フッ素濃度1000ppm以上の歯磨き粉を使用することで、虫歯予防効果が高まります。

フッ素入り歯磨き粉を使用する際は、歯磨き後のすすぎを軽めにすることがポイントです。過度にすすいでしまうと、せっかくのフッ素が流れてしまいます。少量の水で1回程度すすぐだけで十分です。

マウスピースを清潔に保つ

マウスピース自体の清潔さも重要です。十分に洗浄せずに装着すると、細菌がマウスピースの内側で繁殖します。歯磨きを丁寧に行っても、マウスピース自体に細菌が付着していると、虫歯になる可能性があります。

毎日のお手入れ方法として、マウスピースを外したら、流水で軽くすすぎ、柔らかい歯ブラシで優しく磨きます。このとき、歯磨き粉は使用しないでください。歯磨き粉に含まれる研磨剤がマウスピースを傷つける可能性があります。

洗浄剤を用いたお手入れ方法として、週に2〜3回程度、マウスピース専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。洗浄剤を溶かした水にマウスピースを浸け置きすることで、細菌や汚れをしっかりと除去できます。

また、マウスピースを保管する際は、専用のケースに入れて清潔に保管しましょう。ティッシュに包んだり、そのままテーブルに置いたりすると、紛失や破損の原因となります。

定期健診の重要性と通院のポイント

マウスピース矯正中は、定期的な歯科医院でのメンテナンスが非常に重要です。

定期健診では、虫歯や歯周病の早期発見が可能です。初期段階では痛みがなくても、歯科医師が専門的にチェックすることで小さな異変に気づくことができます。また、日々の歯磨きでは取りきれない歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を専門的な器具でしっかり除去します。

歯並びや年齢によって、磨き残しやすい部分は異なります。歯科衛生士が患者さま一人ひとりに合った磨き方を丁寧に指導します。さらに、フッ素を歯の表面に塗ることで、虫歯に強い歯質に強化することができます。

理想的には、3ヶ月ごとのチェックとクリーニングが最も効果的です。歯石は3ヶ月ほどで再びたまり始めるため、定期的なメンテナンスが重要です。「3ヶ月ごとに歯医者さんへ行く」という習慣は、歯を失うリスクを大きく下げるという研究データもあります。

定期健診では、マウスピースの装着状況や歯の動きも確認します。計画通りに歯が動いているか、マウスピースが適切にフィットしているかをチェックし、必要に応じて治療計画を調整します。

通院の際は、普段使用しているマウスピースを持参することをおすすめします。マウスピースの状態を確認し、適切な使用方法についてアドバイスを受けることができます。

食生活で気をつけるべきポイント

マウスピース矯正中の食生活も、虫歯予防において重要な要素です。

間食の回数が多いと、口腔内が長時間酸性の状態に傾き、虫歯になるリスクが高まります。特にマウスピースを装着したまま糖分を含む飲食物を摂取すると、マウスピース内部に糖分が閉じ込められ、細菌のエサとなってしまいます。

食事は決まった時間にしっかりと摂り、だらだら食べを控えることが大切です。間食をする場合は、マウスピースを外し、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。

また、糖分の多い飲み物(ジュース、スポーツドリンクなど)は、虫歯のリスクを高めます。マウスピース装着中は、水やお茶など糖分を含まない飲み物を選ぶようにしましょう。

食事の内容にも注意が必要です。硬すぎる食べ物や、粘着性の高い食べ物は、マウスピースを外している間でも、歯に負担をかけたり、歯に付着しやすかったりします。バランスの良い食事を心がけ、野菜や果物を積極的に摂取することで、唾液の分泌を促進し、口腔内環境を整えることができます。

特に、繊維質の多い野菜は、噛むことで唾液の分泌を促し、歯の表面を自然に清掃する効果もあります。キャベツ、レタス、セロリなどの野菜を意識的に食事に取り入れると良いでしょう。

愛彩デンタルクリニックでのマウスピース矯正サポート

当院では、年間200症例以上の実績を持つマウスピース矯正(インビザライン)を提供しています。各専門分野のプロフェッショナルドクターが在籍しており、難症例にも対応可能です。

マウスピース矯正中の虫歯・歯周病予防においても、患者さま一人ひとりに合わせた丁寧なサポートを行っています。完全個室のプライベートルーム、個室のカウンセリングルーム・診療室を完備しており、周りの目を気にすることなく治療を受けることが可能です。

また、甲府市内に保険診療中心の中央歯科院もございますので、グループで一貫して通院いただけることが可能です。患者さまの情報は常に共有しておりますので、保険治療後に自費診療をする際も、問診表から記入する必要がございません。

当院の1階はホワイトニング・クリーニング専門のルームとなっており、山梨県甲府市のホワイトエッセンス加盟店として、全国で症例数120万以上のホワイトエッセンスのホワイトニングを使用しています。ホワイトニング専門の衛生士が担当し、マウスピース矯正中のクリーニングも丁寧に行います。

滅菌対策や感染対策を徹底し、常に清潔感のある院内環境を維持しています。14台分の駐車場を完備し、JR甲府駅より車で6分、JR善光寺駅より徒歩8分の立地にあります。

マウスピース矯正を検討されている方、矯正中の虫歯・歯周病予防についてご不安のある方は、ぜひ一度ご相談ください。患者さまのお悩みをよく聞き、わかりやすい説明を心がけ、ご納得いただける治療が提供できるようにしております。

詳しくは、愛彩デンタルクリニックの公式サイトをご覧ください。皆さまの笑顔のために、その想いを形にしたのが、「愛彩デンタルクリニック」です。常に、皆さまの「笑顔」と共に笑い合える施術を提供していきたいと思います。

監修者情報

中村 貴美男(NAKAMURA Kimio)

資格・所属学会

  • ICOI 国際インプラント認定医

  • 顎咬合学会認定医 

  • 日本歯周病学会 会員

  • MID-G会員、PGI会員、成人矯正学会会員、山梨インプラント研究会会員、ホワイトニング研究会会員、日本歯科レーザー学会会員

  • プロフィール

    2017年まで東京歯科大学附属 千葉病院にて臨床研修を修了後、同大学大学院 歯学研究科(歯周病学専攻)に進学。歯周病・矯正・インプラント治療など幅広い領域で豊富な臨床経験を有する歯科医師です。

  • メッセージ(監修者から読者へ)

    「患者様の笑顔を何より大切に — お口の悩みから解放され、自信を取り戻せるよう、最新の知見と丁寧な診療でサポートします。」

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