マウスピース矯正の後戻りを防ぐ!保定装置の種類と装着期間を徹底解説

マウスピース矯正後の保定装置とは・・・美しい歯並びを守るために
マウスピース矯正を終えて、やっときれいな歯並びを手に入れた瞬間は、とても嬉しいものです。
しかし、矯正治療はここで終わりではありません。
実は、矯正後の歯は元の位置に戻ろうとする性質があります。これを「後戻り」と呼びます。せっかく時間と費用をかけて整えた歯並びが元に戻ってしまっては、すべてが無駄になってしまいます。
そこで必要になるのが「保定装置(リテーナー)」です。リテーナーは、矯正治療で動かした歯を正しい位置に固定し、後戻りを防ぐための装置です。矯正治療の成功は、この保定期間をいかに適切に過ごすかにかかっているといっても過言ではありません。
この記事では、マウスピース矯正後の保定装置について、種類や装着期間、注意点まで詳しく解説します。美しい歯並びを長く維持するために、ぜひ最後までお読みください。

保定装置(リテーナー)が必要な理由
矯正治療が終わった直後の歯は、見た目には整っていても、実は非常に不安定な状態です。
歯を支える骨や歯茎の組織が、新しい位置にまだ完全に適応していないためです。この状態で保定装置を使わないと、歯は元の位置に戻ろうとする力が働き、後戻りが起こってしまいます。
後戻りの原因は装着不足だけではありません。日常生活の中にも、歯並びに影響を与える要因が潜んでいます。頬杖や横向き寝、舌で前歯を押す癖、歯ぎしりや食いしばりなども、少しずつ歯を動かしてしまう原因になります。
また、親知らずが横方向に生えてくると、前歯に圧力がかかり、歯並びに影響を及ぼすこともあります。
保定装置は、こうした後戻りのリスクから歯並びを守る重要な役割を果たします。矯正治療の最終段階として、保定期間をしっかりと守ることが、美しい歯並びを維持する鍵となります。
保定装置(リテーナー)の種類と特徴
保定装置には、大きく分けて3つのタイプがあります。
それぞれに特徴があり、患者さんの歯並びの状態や生活スタイルに合わせて選択されます。ここでは、各タイプの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。
マウスピースタイプ(クリアリテーナー)
マウスピースタイプは、透明な樹脂でできたマウスピース型の保定装置です。
歯列全体を覆う形状で、装着していてもほとんど目立ちません。取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際には外すことができます。マウスピース矯正を受けた方にとっては、治療中に使用していたマウスピースと似た感覚で使用できるため、違和感が少ないのが特徴です。
メリットは、透明で目立たないこと、取り外しができるため食事や歯磨きがしやすいこと、金属アレルギーの方でも使用できることです。また、歯だけを覆う形状なので、発音への影響も少なくなっています。
デメリットとしては、強い歯ぎしりや食いしばりがあると、すり減って穴が開いたり破損したりする可能性があります。また、材質的に削れやすく、時間が経つと透明度が低下することもあります。
プレートタイプ(ホーレータイプ・ベッグタイプ)
プレートタイプは、プラスチック製のプレートと金属のワイヤーを組み合わせた保定装置です。
歯の表側にワイヤーを通し、裏側のプレートで挟むように装着します。ホーレータイプは前歯部分にワイヤーが通り、ベッグタイプは歯列全体を囲むワイヤーが特徴です。
メリットは、丈夫で長持ちすることです。マウスピースタイプと比べて消耗しにくく、長期間使用できます。また、取り外しができるため、食事や歯磨きは通常通りに行えます。歯全体を覆わない構造のため、噛み合わせを安定させる必要がある場合にも適しています。
デメリットは、表側にワイヤーが見えるため、マウスピースタイプと比べると目立つことです。また、装置が大きめで歯茎まで覆うため、慣れるまで違和感を感じやすく、喋りにくさを感じることもあります。
フィックスタイプ(固定式リテーナー)
フィックスタイプは、歯の裏側に細いワイヤーを接着剤で固定する保定装置です。
通常、前歯6本または小臼歯を含む8本に装着されます。固定式のため、患者さん自身で取り外す必要がなく、24時間装着し続けることができます。
メリットは、固定式なので装着時間を気にする必要がなく、管理が非常に楽なことです。歯の裏側に装着されるため、前からは見えず、審美性に優れています。また、常に装着されているため、後戻りのリスクを最小限に抑えることができます。
デメリットは、歯ぎしりや食いしばり、接着剤の経年劣化などにより外れてしまうことがあります。自分では気づきにくい場合もあり、そのまま放置すると後戻りのリスクが高まります。また、フロス(糸ようじ)が途中までしか通せないため、他の部分と比べて汚れがたまりやすく、定期的な歯科医院でのクリーニングが推奨されます。

保定装置の装着期間はどれくらい?
保定期間は、一般的に2~3年程度とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、元の歯並びの状態や歯の動き方によって個人差があります。基本的には、矯正治療で歯を動かした期間と同程度の保定期間が必要だと考えられています。
保定開始直後の1年間は、特に重要な期間です。この時期は歯が最も不安定で、後戻りしやすい状態にあります。そのため、食事や歯磨き以外の時間は、1日20時間以上装着することが推奨されます。
1年を過ぎて歯並びが安定してきたら、歯科医師の判断により、徐々に装着時間を減らしていきます。多くの場合、2年目からは夜寝る時だけの装着となり、3年目以降は2日に1回、3日に1回と、さらに頻度を減らしていくことが一般的です。
しかし、ここで注意したいのは、保定期間が終わっても歯は一生動き続けるということです。加齢や日常的な噛む力、歯ぎしりなどの影響で、歯は少しずつ動いていきます。そのため、保定期間が終わった後も、可能な限り保定装置を装着し続けることが理想的です。
実際、固定式の保定装置をつけていても、保定開始後の最初の2年間に後戻りの約半分が発生し、10年経っても後戻りのリスクがあることが研究で示されています。美しい歯並びを長く維持するためには、保定装置を半永久的に使用することをおすすめします。

保定装置を使用する際の注意点
保定装置を効果的に使用するためには、いくつかの注意点があります。
これらを守ることで、後戻りを防ぎ、美しい歯並びを維持することができます。
装着時間を必ず守る
後戻りの原因のほとんどは「装着不足」です。
歯科医師から指示された装着時間を必ず守りましょう。特に保定開始直後の半年間は、歯が非常に不安定な状態です。この期間に装着を怠ると、後戻りのリスクが大幅に高まります。取り外し可能なタイプの保定装置を使用している場合は、自己管理が重要になります。
口腔習癖や外部からの圧力に注意する
頬杖や横向き寝を日常的に行うと、少しずつ歯が動いてしまいます。
また、舌で前歯を押す癖、強い噛みしめ、歯ぎしりなども、歯並びに影響を与えます。保定装置はこうした癖による後戻りを防ぐ役割もありますが、装置を外している間に癖が続くと、少しずつ歯に負担がかかります。日常生活の中で、こうした癖に気づいたら、意識的に改善するよう心がけましょう。
保定装置の適切な管理と手入れ
取り外し可能な保定装置は、毎日の洗浄が必要です。
食事の際には必ず外し、専用のケースに保管しましょう。ティッシュに包んで置いておくと、誤って捨ててしまうことがあります。洗浄方法としては、水道水で洗う方法と、リテーナー専用の洗浄剤を使用する方法があります。歯ブラシで洗う場合は、毛先がやわらかいものを使用し、傷をつけないよう優しく洗いましょう。
固定式の保定装置の場合は、歯科医院での定期検診とクリーニングが重要です。装置が外れていないか、汚れがたまっていないかを定期的にチェックしてもらいましょう。
保定装置の変形・破損に注意
保定装置は毎日使用するため、時間が経つとゆるくなったり、変形したりすることがあります。
装着した時にきつく感じる場合は、後戻りが始まっている可能性があります。逆に、ゆるく感じる場合は、装置が変形している可能性があります。どちらの場合も、すぐに歯科医院に相談しましょう。保定装置の作り直しには費用と時間がかかるため、丁寧に扱うことが大切です。

愛彩デンタルクリニックのマウスピース矯正と保定サポート
愛彩デンタルクリニックでは、年間200症例以上の実績を持つマウスピース矯正(インビザライン)を提供しています。
矯正治療だけでなく、治療後の保定期間においても、患者さん一人ひとりに最適なサポートを行っています。各専門分野のプロフェッショナルドクターが在籍しており、難症例にも対応可能です。
当院では、患者さんの歯並びの状態や生活スタイルに合わせて、最適な保定装置をご提案します。保定期間中も定期的に通院していただき、歯並びの状態を確認しながら、装着時間の調整や装置のメンテナンスを行います。
また、山梨県甲府市内に2院展開しており、保険診療中心の中央歯科院と連携して一貫した治療を提供しています。患者さんの情報は常に共有されているため、スムーズな診療が可能です。
完全個室のプライベートルームや個室のカウンセリングルーム・診療室を完備しており、周りの目を気にすることなく治療を受けることができます。院内は常に清潔感があり、感染対策も徹底しています。
JR甲府駅より車で6分、JR善光寺駅より徒歩8分の立地で、14台分の駐車場を完備しています。診療時間は月・火・水・金・土・日の9:30-13:00、14:30-18:30です(木曜日と祝日は休診)。
マウスピース矯正や保定装置について、少しでもお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの笑顔のために、最適な治療プランをご提案いたします。
詳しくは、愛彩デンタルクリニックの公式サイトをご覧ください。
まとめ
マウスピース矯正後の保定装置は、美しい歯並びを維持するために欠かせないものです。
保定装置には、マウスピースタイプ、プレートタイプ、フィックスタイプの3種類があり、それぞれに特徴があります。患者さんの歯並びの状態や生活スタイルに合わせて、最適なタイプを選択することが重要です。
保定期間は一般的に2~3年程度ですが、歯は一生動き続けるため、可能な限り長く装着し続けることが理想的です。装着時間を守り、口腔習癖に注意し、適切に管理することで、後戻りを防ぐことができます。
せっかく時間と費用をかけて手に入れた美しい歯並びを、保定装置でしっかりと守りましょう。保定期間も矯正治療の一部です。最後まで気を抜かず、美しい笑顔を維持していきましょう。
監修者情報
中村 貴美男(NAKAMURA Kimio)

