ホワイトニングの費用、気になりますよね
白く輝く歯は、笑顔に自信をもたらします。
しかし、ホワイトニングを検討する際に最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。実際、ホワイトニングの料金は施術方法や歯科医院によって大きく異なり、数千円から数万円まで幅広い価格帯が存在します。「どの方法を選べば良いのか」「追加費用はかかるのか」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

ホワイトニングは美容目的の施術であるため、基本的に保険適用外となります。そのため、事前に費用相場を把握しておくことが重要です。この記事では、歯科医師の立場から、ホワイトニングの種類別料金や追加費用について詳しく解説していきます。
ホワイトニングが保険適用外となる理由
まず知っておいていただきたいのは、ホワイトニングは自由診療に分類されるという点です。
日本の健康保険制度では、病気やケガの治療を目的とした医療行為のみが保険適用の対象となります。虫歯や歯周病といった疾患の治療は保険が適用されますが、歯を白くするホワイトニングは「審美目的」とみなされるため、費用は全額自己負担となるのです。

ただし、「2024年から保険適用で白い歯にできる」という情報を耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。これは、2024年6月の診療報酬改訂により、審美性に優れた白い歯科材料「CAD/CAM冠用材料(III)」の保険適用範囲が拡大されたことを指しています。しかし、これは被せ物や詰め物の材料に関する改訂であり、歯のホワイトニングとは異なる治療です。
歯のクリーニングについても同様です。虫歯や歯周病の治療目的であれば保険適用となりますが、「歯を白くしたい」という美容目的の場合は自費診療となります。クリーニングは歯の表面の着色汚れを除去して本来の色に戻す施術であり、歯そのものの色を内部から白くするホワイトニングとは根本的に異なります。
ホワイトニングの種類別費用相場
ホワイトニングには複数の方法があり、それぞれ費用や特徴が異なります。
ここでは、代表的な4つの方法について、料金相場と特徴を詳しくご紹介します。自分のライフスタイルや予算に合った方法を選ぶ参考にしてください。
オフィスホワイトニング【30,000円〜50,000円】
歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が施術するホワイトニングです。
高濃度の薬剤(過酸化水素や過酸化尿素)と専用の照射機器を使用するため、1回の施術で効果を実感しやすいのが最大の特徴です。結婚式や面接など、大切なイベントを控えている方に特におすすめの方法と言えます。
料金相場は1回あたり30,000円〜50,000円程度ですが、使用する薬剤の種類や照射機器、施術範囲によって変動します。笑ったときに見える上下の前歯12〜20本を対象とするのが一般的です。理想の白さを目指す場合、1〜2週間おきに3〜5回の施術が推奨されることもあり、トータルで100,000円を超えるケースもあります。
効果の持続期間は3ヶ月〜1年間程度で、毎日の飲食により徐々に色が戻っていきます。白さを保つためには定期的なメンテナンスが必要です。
ホームホワイトニング【20,000円〜40,000円】
歯科医院で専用のマウスピースを作成し、自宅で薬剤を使用して歯を白くする方法です。
初回の費用はマウスピース製作費が15,000円〜40,000円、薬剤費(1週間分)が2,000円〜5,000円程度で、合計25,000円〜50,000円ほどかかります。一度マウスピースを作製すれば、その後は薬剤の購入だけで継続できるため、長期的にはコストパフォーマンスが良い方法です。

オフィスホワイトニングよりも薬剤濃度が低いため即効性はありませんが、1〜3ヶ月かけてゆっくりと歯に薬剤を浸透させることで、自然な白さが長持ちしやすいのが利点です。持続期間は半年〜1年間程度と言われています。
忙しくて通院が難しい方や、自分のペースで施術したい方に適しています。1日1〜2時間程度マウスピースを装着するだけなので、テレビを見ながらや読書をしながらでも施術できます。
デュアルホワイトニング【50,000円〜80,000円】
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
料金相場は50,000円〜80,000円程度で、歯科医院によっては100,000円を超える場合もあります。両方の方法を併用するため費用は高くなりますが、最速で確実に高い効果が得られ、持続性も最も高いのが特徴です。
まず歯科医院でオフィスホワイトニングを受けて短期間で白くし、その後自宅でホームホワイトニングを継続することで、白さを定着させていきます。効果の持続期間は1年〜2年程度と、他の方法と比べて長期間白さを保つことができます。
「確実に白くしたい」「長期間白さを保ちたい」という方には、最もおすすめの方法です。
セルフホワイトニング【2,000円〜5,000円】
美容サロンやホワイトニング専門サロンで、自分自身で施術を行う方法です。
1回あたり2,000円〜5,000円程度と非常にリーズナブルな価格設定が魅力です。専用のLEDライトや市販の薬剤を使用しますが、医療機関で使用される高濃度の薬剤は使用できないため、効果は限定的です。
歯の表面の着色汚れを落として本来の色に近づける程度の効果で、歯そのものの色を内部から白くすることはできません。効果の持続期間も2〜3週間程度と短く、定期的に通う必要があります。
「まずは手軽に試してみたい」「費用を抑えたい」という方には向いていますが、劇的な変化を求める方には適していません。また、医療行為ではないため、施術は自己責任となります。
ホワイトニング料金に影響する要素
同じホワイトニングでも、料金が大きく異なる理由があります。
ここでは、料金を決定する主な要素について解説します。これらを理解することで、見積もりの内容をより正確に把握できるでしょう。
使用する薬剤の種類と濃度
ホワイトニング薬剤には複数のメーカーがあり、種類によって料金が異なります。
ビヨンド、ブリリカ、ポリリン酸ナトリウム、TIONなどが代表的なメーカーです。また、薬剤の濃度が高いほど効果が高い反面、料金も高くなる傾向があります。高濃度薬剤は歯科医院でのみ使用が認められており、専門的な管理が必要なためです。
施術者の違い(歯科医師・歯科衛生士・セルフ)
歯科医師や歯科衛生士といった国家資格を持つ専門家が施術する場合、安全性と効果が高い反面、料金も高くなります。
一方、セルフホワイトニングは自分で施術するため人件費がかからず、料金を抑えることができます。ただし、専門家による診断や管理がないため、効果や安全性には個人差が大きくなります。

通院回数と施術回数
理想の白さを目指す場合、複数回の施術が必要になることがあります。
オフィスホワイトニングでは、1〜2週間おきに3〜5回の施術を推奨されることが一般的です。1回あたりの料金が30,000円の場合、5回通えば150,000円となります。一方、ホームホワイトニングは通院回数が少なく、初回のマウスピース作製後は自宅で継続できるため、通院にかかる時間と費用を抑えられます。
歯科医院の立地や設備・サービス内容
都心部の歯科医院は地方と比べて料金が高い傾向があります。
また、最新の照射機器を導入している医院や、完全個室のプライベートルームを完備している医院では、設備投資やサービスの質を反映して料金が高めに設定されていることがあります。当院のように、ホワイトニング専門の衛生士が担当し、専用ルームで施術を行う場合も、専門性の高さが料金に反映されます。
追加でかかる可能性のある費用
ホワイトニングの基本料金以外にも、追加費用が発生する場合があります。
事前に確認しておくことで、予算オーバーを防ぐことができます。ここでは、主な追加費用について解説します。
初診料・カウンセリング料
初めて歯科医院を受診する際、初診料として3,000円〜5,000円程度かかることがあります。
カウンセリングでは、歯の状態を詳しく診査し、患者様の希望する白さや生活習慣を伺いながら、最適なホワイトニング方法を提案します。当院では、患者様との時間を十分に取るよう心掛けており、納得いただける治療計画を立てることを大切にしています。
虫歯・歯周病の治療費
ホワイトニング前に虫歯や歯周病が見つかった場合、先に治療を行う必要があります。
虫歯や歯周病がある状態でホワイトニングを行うと、薬剤がしみたり、効果が十分に得られなかったりする可能性があるためです。治療費は症状によって異なりますが、保険診療で対応できる場合もあります。当院グループには保険診療中心の中央歯科院もございますので、自費治療前の保険治療もしっかりと対応できる体制を整えています。
歯のクリーニング費用
ホワイトニングの効果を最大限に引き出すため、施術前に歯のクリーニングを行うことが推奨されます。
タバコのヤニや歯石、着色汚れが付着していると、薬剤が歯に浸透しにくくなるためです。クリーニング料金は5,000円〜10,000円程度が相場ですが、歯科医院によっては基本料金に含まれている場合もあります。事前に確認しておくと良いでしょう。
コーティング料金
ホワイトニング直後の歯は、一時的に着色しやすい状態になります。
そのため、歯の表面をコーティングして汚れの付着を防ぐ処置を行う場合があります。コーティング料金は3,000円〜5,000円程度が一般的です。これにより、ホワイトニング効果をより長く保つことができます。
追加施術や薬剤の追加購入費用
ホームホワイトニングを継続する場合、薬剤を追加購入する必要があります。
1週間分の薬剤が2,000円〜5,000円程度です。また、オフィスホワイトニングで理想の白さに達しなかった場合、追加施術が必要になることもあります。追加1回あたり10,000円〜30,000円程度が相場です。

ホワイトニング費用を抑える方法
ホワイトニングは自費診療のため、費用が気になる方も多いでしょう。
しかし、工夫次第で費用を抑えることは可能です。ここでは、賢くホワイトニングを受けるためのポイントをご紹介します。
初回限定プランやモニター制度の活用
多くの歯科医院では、初回限定の割引プランを用意しています。
通常料金の30〜50%オフで施術を受けられることもあるため、まずは試してみたいという方におすすめです。また、モニター制度を利用すれば、施術前後の写真撮影や感想の提供を条件に、さらに割引価格で受けられる場合があります。
キャンペーン情報のチェック
歯科医院のホームページやSNSをチェックすると、期間限定のキャンペーン情報が見つかることがあります。
季節ごとのキャンペーンや、複数回コースの割引など、お得なプランが提供されていることも多いです。当院でも定期的にお知らせを更新していますので、ぜひご確認ください。
複数回コースの選択
1回ずつ施術を受けるよりも、複数回セットのコースを選ぶ方が1回あたりの料金が安くなることが一般的です。
例えば、オフィスホワイトニング3回コースで80,000円の場合、1回あたり約26,700円となり、単発で受けるよりもお得です。長期的に白さを保ちたい方には、複数回コースがおすすめです。
ホームホワイトニングの長期的コストパフォーマンス
初期費用はかかりますが、一度マウスピースを作製すれば、その後は薬剤の購入だけで継続できます。
長期的に見ると、オフィスホワイトニングを何度も受けるよりも経済的です。また、自分のペースで施術できるため、忙しい方にも適しています。
当院のホワイトニングについて
愛彩デンタルクリニックは、山梨県甲府市のホワイトエッセンス加盟店です。
全国で症例数120万以上の実績を持つホワイトエッセンスのホワイトニングを使用し、ホワイトニング専門の衛生士が丁寧に施術を行います。当院の1階はホワイトニング・クリーニング専門のルームとなっており、プライバシーに配慮した完全個室のプライベートルームも完備しています。
また、当院は自費治療専門の歯科医院ですが、甲府市内に保険診療中心の中央歯科院もございます。グループで一貫して通院できる体制を整えており、患者さんの情報は常に共有されているため、保険治療後に自費診療をする際も問診表から記入する必要がありません。
常に清潔感があり落ち着いた空間を維持できるよう努めている他、感染対策も徹底しています。周りの目を気にすることなく、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
JR甲府駅より車で6分、JR善光寺駅より徒歩8分の立地で、14台分の駐車場を完備しています。診療時間は月・火・水・金・土・日の9:30-13:00、14:30-18:30です(木曜日と祝日は休診)。
まとめ:自分に合ったホワイトニングを選びましょう
ホワイトニングの費用は、施術方法によって大きく異なります。
オフィスホワイトニングは30,000円〜50,000円程度で即効性が高く、ホームホワイトニングは20,000円〜40,000円程度で長期的なコストパフォーマンスに優れています。デュアルホワイトニングは50,000円〜80,000円程度と高額ですが、最も確実で持続性の高い方法です。セルフホワイトニングは2,000円〜5,000円程度とリーズナブルですが、効果は限定的です。
追加費用として、初診料、虫歯や歯周病の治療費、クリーニング費用、コーティング料金などがかかる可能性があります。事前に確認しておくことで、予算を正確に把握できます。
費用を抑えるには、初回限定プランやキャンペーンの活用、複数回コースの選択などが有効です。また、長期的に白さを保ちたい方には、ホームホワイトニングがおすすめです。
ホワイトニングは、あなたの笑顔をより輝かせる素晴らしい選択肢です。費用や効果、ライフスタイルを考慮して、自分に最適な方法を選んでください。当院では、患者様一人ひとりのお悩みをよく聞き、わかりやすい説明を心がけ、納得いただける治療を提供しています。
ホワイトニングについてご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。あなたの笑顔への想いを、どの医院よりも大切にします。
詳しくは、愛彩デンタルクリニックの公式サイトをご覧ください。
監修者情報
中村 貴美男(NAKAMURA Kimio)

