インプラントのデメリットとは?後悔しやすいポイントと対策を歯科医が解説

インプラント治療を検討する前に知っておきたいこと
歯を失った際の治療法として、インプラントは優れた選択肢の一つです。
しかし、治療を受けた後に「こんなはずではなかった」と後悔する方がいらっしゃるのも事実です。高額な費用をかけて治療を受けるからこそ、事前にデメリットやリスクを十分に理解しておくことが大切になります。
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い見た目と噛み心地を取り戻せる一方で、外科手術を伴うため、他の治療法とは異なる注意点があります。
この記事では、インプラント治療における主なデメリットと、後悔しないための具体的な対策について、歯科医の立場から詳しく解説していきます。
インプラント治療で後悔しやすい主なポイント
実際にインプラント治療を受けた方の中には、いくつかの点で後悔されるケースがあります。
ここでは、特に多く聞かれる後悔のポイントについてご紹介します。

予想以上に高額な治療費用
インプラント治療は自由診療のため、保険が適用されません。
基本的なインプラント1本あたりの費用は30万円から50万円程度ですが、骨造成やサージカルガイドなどの追加処置が必要になると、総額で100万円近くになることもあります。最初に提示された金額だけでなく、追加費用の可能性についても事前に確認しておくことが重要です。
手術への恐怖と術後の痛み
インプラント治療には外科手術が必要です。
麻酔は効いていても、ドリルの音や圧迫感に恐怖を感じる方は少なくありません。また、術後の腫れや痛みが予想以上に続くケースもあります。手術前に十分な説明を受け、不安な点は遠慮なく質問することが大切です。
治療期間の長さ
インプラント治療は、抜歯から最終的な人工歯の装着まで、通常3ヶ月から6ヶ月、場合によっては1年以上かかることがあります。
骨造成が必要な場合や、骨との結合を待つ期間が長引くと、仮歯での生活が長期化します。治療計画の段階で、最短と最長の期間について確認しておくことをおすすめします。
メンテナンスの手間
インプラントは虫歯にはなりませんが、適切なケアを怠ると「インプラント周囲炎」という歯周病に似た症状が起こります。
専用の歯ブラシやフロスを使った毎日のケアに加え、3ヶ月に1回程度の定期メンテナンスが必要です。このケアを面倒に感じる方もいらっしゃいます。
審美面での不満
インプラントの人工歯の色が周囲の歯と合わず、浮いて見えることがあります。
また、歯茎の状態によっては歯が長く見えたり、出っ歯のように見えたりすることもあります。審美性を重視する場合は、技工士との連携がしっかりしている歯科医院を選ぶことが重要です。
噛み心地の違和感
インプラントには神経が通っていないため、天然歯とは感覚が異なります。
硬いものを噛むときに違和感を覚えたり、インプラントが沈むような感じがしたりすることがあります。噛み合わせの調整を繰り返し行うことで、徐々に慣れていくケースが多いです。
インプラント治療の主なリスクとトラブル
インプラント治療には、いくつかのリスクやトラブルが存在します。
これらを事前に理解しておくことで、適切な対策を講じることができます。

インプラント周囲炎のリスク
インプラント周囲炎は、インプラント周辺の組織に炎症が起こる疾患です。
歯周病と同様に、放置すると顎の骨が溶けてインプラントがグラグラと揺れ、最悪の場合は脱落してしまいます。毎日の丁寧なケアと定期的なメンテナンスが、予防の鍵となります。
神経損傷による麻痺
下顎にインプラントを埋入する際、インプラントが深すぎたり位置が不適切だったりすると、神経や血管を傷つける可能性があります。
神経が損傷すると、下顎や唇の感覚が麻痺することがあります。早期に治療を開始すれば改善することもありますが、損傷が大きい場合は麻痺が残ることもあります。
上顎洞へのインプラント迷入
上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合、骨が薄いとインプラントが上顎洞(副鼻腔)に入り込んでしまうことがあります。
この場合、副鼻腔炎などの合併症を引き起こす可能性があるため、事前のCT検査で骨の厚みを正確に把握することが重要です。
インプラントの脱落
インプラントと骨がうまく結合しなかったり、インプラント周囲炎が進行したりすると、インプラントが脱落することがあります。
脱落の原因としては、骨の質や量の不足、喫煙、糖尿病などの全身疾患、不適切なメンテナンスなどが挙げられます。
被せ物のトラブル
インプラントはネジで固定されているため、噛む力が強いとネジが緩み、被せ物が外れることがあります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガードの使用などの対策が必要です。また、被せ物自体が破損することもあるため、定期的なチェックが欠かせません。
老後のインプラント治療における注意点
高齢期にインプラント治療を受ける場合、特有の注意点があります。
将来を見据えた治療計画が重要です。

全身疾患との関係
糖尿病や心臓病、高血圧などの持病がある場合、手術時のリスクが高まることがあります。
また、骨粗鬆症の治療薬を長期間服用している場合、顎骨壊死のリスクがあるため、主治医との連携が必要です。全身の健康状態を踏まえた慎重な判断が求められます。
要介護状態になった場合の対応
要介護や寝たきりの状態になると、歯科医院への通院が難しくなります。
適切なメンテナンスが受けられないと、インプラント周囲炎のリスクが高まります。また、訪問歯科医院によってはインプラントの除去に対応していないこともあるため、長期的な視点での治療計画が重要です。
認知症への配慮
認知症になった場合、インプラントに不具合があっても治療を拒否する可能性があります。
また、日常のケアが困難になることも考えられます。将来的な介護の可能性も含めて、家族と相談しながら治療方針を決めることをおすすめします。
経済的な負担
インプラント治療は高額であり、老後の経済的な負担となることがあります。
年金受給額の低下や医療費負担の増加なども考慮し、無理のない治療計画を立てることが大切です。
インプラント治療のメリット
デメリットやリスクがある一方で、インプラント治療には多くのメリットもあります。
適切に治療を受ければ、生活の質を大きく向上させることができます。
周囲の健康な歯を守る
ブリッジや入れ歯と異なり、インプラントは周囲の健康な歯を削る必要がありません。
残っている歯への負担を最小限に抑えられるため、口腔内全体の健康を保ちやすくなります。
しっかりと噛める
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、天然歯に近い噛む力を取り戻せます。
硬い食べ物や歯ごたえのある食べ物も楽しめるようになり、食事の質が向上します。これにより、栄養バランスの良い食生活を送ることができます。
長期的な使用が可能
適切なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上使用できることが多いです。
中には20年以上問題なく使い続けている方もいらっしゃいます。初期費用は高額ですが、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れた治療法といえます。
自然な見た目
インプラントの人工歯は、色や形を天然歯に合わせて作製できます。
適切に治療を受ければ、周囲の人に気づかれることなく、自然な笑顔を取り戻すことができます。
顎の骨の維持
歯を失うと、その部分の顎の骨は徐々に痩せていきます。
しかし、インプラントを埋入することで、噛む刺激が骨に伝わり、骨の吸収を防ぐことができます。これにより、顔貌の変化を最小限に抑え、若々しい外見を保つことができます。
後悔しないためのインプラント治療選び
インプラント治療で後悔しないためには、歯科医院選びが非常に重要です。
以下のポイントを参考に、信頼できる歯科医院を見つけましょう。

信頼できるインプラントメーカーを使用している
インプラントのメーカーは世界中に100以上ありますが、信頼性の高いメーカーを選ぶことが重要です。
日本で多く使用されているメーカーには、ストローマン、ノーベルバイオケア、アストラテック、京セラなどがあります。これらのメーカーのインプラントは、安全性が高く、骨との結合性に優れています。
豊富な実績と経験を持つ歯科医師
インプラント治療は高度な技術を要する外科手術です。
経験豊富な歯科医師であれば、様々な症例に対応でき、トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。治療実績や専門資格の有無を確認することをおすすめします。
CT検査などの充実した設備
インプラント治療を安全に行うためには、CT検査が不可欠です。
CTで骨の量や厚み、神経の位置などを正確に把握することで、適切な治療計画を立てることができます。CT設備を備えた歯科医院を選びましょう。
丁寧なカウンセリングと説明
治療前に十分な時間をかけてカウンセリングを行い、治療内容やリスク、費用について詳しく説明してくれる歯科医院を選びましょう。
質問しやすい雰囲気があり、患者の不安に寄り添ってくれる歯科医師であることが重要です。
明確な料金体系
治療費の総額や、追加費用が発生する可能性について、事前に明確に説明してくれる歯科医院を選びましょう。
ホームページに料金表や治療ごとの内訳を掲載している歯科医院は、透明性が高く信頼できます。
充実したアフターケア体制
インプラント治療は、手術が終わってからが本当のスタートです。
長期的なメンテナンス体制が整っている歯科医院を選ぶことで、インプラントを長く使い続けることができます。定期的なメンテナンスの内容や頻度についても確認しておきましょう。
インプラント治療を受ける際の注意事項
インプラント治療を成功させるためには、患者自身の協力も欠かせません。
以下の点に注意して、治療に臨みましょう。
禁煙の重要性
喫煙はインプラントの成功率を大きく下げる要因です。
タバコに含まれるニコチンは血流を悪化させ、骨とインプラントの結合を妨げます。また、インプラント周囲炎のリスクも高まります。治療前から禁煙することを強くおすすめします。
全身疾患の管理
糖尿病や高血圧などの持病がある場合、主治医と連携して全身状態を良好に保つことが重要です。
特に糖尿病は、傷の治りを遅らせ、感染症のリスクを高めます。血糖値のコントロールをしっかり行いましょう。
歯科医師の指示を守る
手術後は、歯科医師の指示に従って安静にし、処方された薬を正しく服用しましょう。
激しい運動や飲酒、辛い食べ物などは避け、傷口を刺激しないように注意が必要です。
毎日のケアを怠らない
インプラントを長持ちさせるためには、毎日の丁寧なケアが欠かせません。
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使って、インプラント周辺の汚れをしっかり除去しましょう。歯科衛生士からブラッシング指導を受けることをおすすめします。
定期メンテナンスを受ける
3ヶ月に1回程度、歯科医院で定期メンテナンスを受けましょう。
専門的なクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎を予防できます。また、噛み合わせのチェックや、インプラントの状態確認も行われます。
インプラント以外の選択肢も検討する
インプラントが最適な治療法とは限りません。
他の選択肢も含めて、総合的に判断することが大切です。

ブリッジ
失った歯の両隣の歯を削り、橋渡しのように人工歯を固定する方法です。
保険適用が可能で、治療期間も短いというメリットがあります。ただし、健康な歯を削る必要があり、支えとなる歯への負担が大きいというデメリットがあります。
入れ歯
取り外し可能な人工歯で、部分入れ歯と総入れ歯があります。
保険適用が可能で、費用を抑えられます。また、周囲の歯を削る必要もありません。ただし、違和感があったり、噛む力が弱かったりすることがあります。
歯牙移植
親知らずなどの不要な歯を、失った歯の部分に移植する方法です。
条件が合えば、自分の歯を使えるため、拒絶反応の心配がありません。ただし、移植できる歯が必要であり、適応できるケースは限られます。
何もしない選択
奥歯の1本など、見た目や噛み合わせに大きな影響がない場合、あえて治療をしないという選択肢もあります。
ただし、放置すると周囲の歯が移動したり、噛み合わせが悪くなったりすることがあるため、歯科医師とよく相談しましょう。
愛彩デンタルクリニックでの安心のインプラント治療
当院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、様々な取り組みを行っています。
豊富な実績を持つ歯科医師が、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画をご提案いたします。
充実した設備と専門医による治療
当院では、CT検査をはじめとする最新の設備を完備しています。
また、各専門分野のプロフェッショナルドクターが在籍しており、難症例にも対応可能です。ICOI国際インプラント認定医である院長が、安全性と機能性の高いインプラント治療を提供いたします。
丁寧なカウンセリングと説明
当院では、患者様との時間を十分に取るよう心がけています。
個室のカウンセリングルームで、治療内容やリスク、費用について詳しくご説明いたします。不安な点や疑問点は、遠慮なくご質問ください。患者様が納得された上で、治療を進めてまいります。
無料相談の実施
インプラント治療に関する無料相談を実施しております。
「自分にインプラント治療が適しているのか」「費用はどのくらいかかるのか」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
長期的なメンテナンス体制
インプラント治療後も、定期的なメンテナンスでしっかりとサポートいたします。
専門の歯科衛生士が、丁寧なクリーニングとブラッシング指導を行います。また、甲府市内に2院展開しており、保険診療中心の中央歯科院と連携しているため、一貫した治療を受けていただけます。
清潔で快適な院内環境
当院は、常に清潔感があり落ち着いた空間を維持できるよう努めています。
感染対策も徹底しており、安心して治療を受けていただけます。完全個室のプライベートルームもご用意しておりますので、周りの目を気にすることなく、リラックスして治療を受けられます。
まとめ:インプラント治療は慎重な判断が大切
インプラント治療には、多くのメリットがある一方で、デメリットやリスクも存在します。
高額な費用、手術への不安、治療期間の長さ、メンテナンスの手間など、後悔しやすいポイントを事前に理解しておくことが重要です。また、インプラント周囲炎や神経損傷などのリスクについても、十分に認識しておく必要があります。
後悔しないためには、信頼できる歯科医院を選び、丁寧なカウンセリングを受けることが大切です。
治療実績が豊富で、最新の設備を備え、明確な料金体系を持つ歯科医院を選びましょう。また、治療後のメンテナンスをしっかり行い、歯科医師の指示を守ることで、インプラントを長く使い続けることができます。
インプラント以外の選択肢も含めて、総合的に判断することが大切です。
ブリッジや入れ歯など、他の治療法のメリット・デメリットも理解した上で、自分に最適な治療法を選びましょう。
当院では、患者様一人ひとりの状態やご希望に合わせた最適な治療をご提案いたします。インプラント治療に関する不安や疑問がございましたら、お気軽にご相談ください。あなたの笑顔のために、私たちが全力でサポートいたします。
インプラント治療についてもっと詳しく知りたい方、無料相談をご希望の方は、ぜひ愛彩デンタルクリニックまでお問い合わせください。
経験豊富な歯科医師が、あなたの笑顔を取り戻すお手伝いをいたします。
監修者情報
中村 貴美男(NAKAMURA Kimio)

